サトーは「ロジスティクスソリューションフェア2015」で、3Dマップなどを利用した倉庫内ナビゲーションシステム「Visual Warehouse」を実演デモした。
サトーは「ロジスティクスソリューションフェア2015」(2015年9月8〜9日、東京ビッグサイト)において、3Dマップなどを利用した倉庫内ナビゲーションシステム「Visual Warehouse」を実演デモした。
「Visual Warehouse」は、3Dの倉庫マップを基に現物とデータの関連性を記録・管理することで、倉庫内のどの場所に何が置かれており「どういう手順で入庫および出庫を行えば効率的か」ということをナビゲーションするものだ。位置情報の取得にUWB(Ultra Wide Band、広帯域無線システム)を利用している点が特徴となる※1)。
※1)関連記事:まさに“倉庫のカーナビ”、UWBで倉庫内をガイドする支援システムを開発
位置情報認識技術にUWBを採用したことで、UWBは30〜50m間隔で2つのセンサー(固定局)を設置すれば、2点測位により±30cm程度の精度でXYZの3軸での位置を把握することが可能となり、固定局の設置コストを低減できることが特徴。倉庫内の3Dマップ技術については、シーイーシーと協力。同社が展開する3D動線表示・分析ソフトウェアの「RaFlow」を活用し、倉庫内を移動している場合でも正確にマップ上での位置情報を把握できるようにしているという。
現在は実証導入を進めているところだが、倉庫内の作業員の作業負担軽減に効果を発揮する見込みだという。サトー ソリューション推進部システムグループ技術チーム係長の加藤光位氏は「UWBの設置台数や固定局の設定など、倉庫環境によって対応の変更が必要になるが、フォークリフトで作業を行うような平面で広い倉庫などでは効果を発揮するだろう」と述べている。
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