モデルを使った実験で得られた効果として、藤原氏は「CAEソフトの使用方法の習得できる他、実測と解析の合わせ込みを体験することで、工夫すれば精度が上がることを体得できる」と説明した。同氏のもくろみ通り、体得することによって解析結果に自信が持てるようになり、解析が実務で利用可能になったという。
副次的に得られた効果として、「指導」という名目で藤原氏自身の学びの場になっている他、上司・経営層へのCAE認知度が高まったことも挙げた。「認知度向上のおかげで、『ANSYS HPC』のライセンス増設も通った」(藤原氏)と、若手教育の活動を通じて得られるものは多いと述べた。
藤原氏は最後に「後進育成は責務。これからも若い人材が意欲的にCAEに取り組めるよう手を尽くしたい」と話し、ANSYSのライセンス増強なども進めていくと、CAE教育と社内のCAE普及に対する意気込みを語った。
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