藤原氏は同社で実施した流体実験の事例も紹介した。市販のおもちゃのクルマを使い、揚力係数と抗力係数の比較を行うもので、カウルなしの状態(オリジナル)とカウル(雑誌を切り抜いて製作)ありの状態を比較したという。
また、整流ダクトやダンパなどの実験装置も社内で製作。「流体力学的には適当な作り」(藤原氏)とのことだが、卓上で再現できるよう工夫した。
実際にCFDの数値と装置を使った実測値を比べると、カウルなしの状態ではたまたま近い値が出たが、カウルありの状態ではCFDの値と大きく乖離してしまった。今後はリベンジとして、カウルをプラスチック板で製作するなど取り組みを進めているという。
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