岩谷産業は、カセットコンロの燃料として使用されるカセットボンベの自社工場を滋賀県に建設することを発表した。同社では従来カセットボンベは大半を海外メーカーに製造委託しており、国内自社工場は設置していなかった。
岩谷産業は2015年8月20日、カセットコンロ用燃料として使用するカセットボンベの自社工場を滋賀県に建設することを決めた。2016年4月の稼働を予定している。
同社は従来カセットボンベの調達は、その大半を海外メーカーへの製造委託(OEM)としていた。しかし、品質管理が可能な安定した供給体制や、為替変動による調達コストリスクの是正を図るために、新たに同社としては初となる国内のガスボンベ自社工場を建設すること決めた。
新工場は、滋賀県近江八幡市の同社滋賀ガスセンター内に建設予定。建築面積は3800m2、生産能力は、年間2500万本となる見込みだ。
国内製造業では、円高により長らく海外移転が進んでいたが、第二次安倍政権発足後は円安の流れから製造の国内回帰が徐々に進んでいる※)。
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