「国際モダンホスピタルショウ2015」の主催者企画展示「健康・医療・福祉に活躍する看護・介護ロボット」ではさまざまな医療・介護ロボットが展示された。その中から、ホンダの「歩行アシスト」とサイバーダインのロボットスーツ「HAL」、パナソニックの自律搬送ロボット「HOSPI」を紹介しよう。
病院向けの医療機器/システムの展示会「国際モダンホスピタルショウ2015」(2015年7月15〜17日、東京ビッグサイト)の主催者企画展示「健康・医療・福祉に活躍する看護・介護ロボット」では、さまざまな医療・介護ロボットが展示された。
中でも注目を集めていたのが、ホンダの「歩行アシスト」とサイバーダインのロボットスーツ「HAL」だ。
ホンダの歩行アシストは、自力での歩行が難しい人の歩行支援や、リハビリテーションにおける歩行訓練のため、ヒューマノイドロボット「ASIMO」の技術を基に開発したものだ。2013年6月から全国60カ所の病院や施設でモニターを実施していたが、2015年7月に改良版を発表。同年11月から1台当たり月額4万5000円のリース販売を予定している(関連記事:ASIMOの技術で歩行回復へ、「Honda歩行アシスト」)。
一方のHALは、介護支援や作業支援に用いられる「腰タイプ」が展示された。人が身体を動かそうとする際に皮膚表面に流れる微弱な生体電位信号をセンサーで読み取り、介護士や作業者の負荷を軽減する製品だ。出展したのは2014年12月にサイバーダインとの提携を発表したオムロンだ。月間のレンタル料金は、介護支援用が7万〜10万円、作業支援用が10万円である。
腰に装着するという意味で外観上はそれほど違いがないものの、歩行アシストは高齢者などの歩行を助ける歩行支援用、HALは作業負荷を低減する作業支援用ということで、用途は全く異なる。
企画展示内でも、全く違う場所でそれぞれ展示を行っていたが、オムロンの担当者がホンダブースに表敬訪問したことで、夢の顔合わせが実現した。
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