記者発表会では、入賞常連校である横浜国立大学、茨城大学とともに、初出場となる岩手連合学生フォーミュラチームのプレゼンも行われた。
"商品価値の追求"をコンセプトに掲げるのは横浜国立大学「YNFP」。第12回大会では走行前に右フロントを損傷し、修理のため動的審査2項目を棄権するアクシデントが起こった。結果は8位入賞。入賞常連のYNFPだが、「今回こそは総合優勝したい」と意気込みを語る。走行性能の向上はもちろんのこと、車両設計とカウルデザインを並行して進めることで意匠性を高め、さらにメンテナンス性にも配慮するなど、さまざまな角度から商品価値を高める努力をしているという。
"Fastest With Ease"をコンセプトに掲げるのは茨城大学「IUR」だ。過去最高順位は2012年大会の5位。エアロデバイスを搭載しコーナリング・加速限界の向上など走行性能アップを図るほか、ドライバビリティの向上・改善にも目を向ける。IURは設立11年となり、毎年OBたちが残していく技術報告書に溜めこまれたノウハウを武器に、総合優勝を狙う。
また、今回初出場となるのは岩手連合学生フォーミュラチーム「SIFT」だ。EVクラスでの参戦で、岩手県からの学生フォーミュラ出場も初となる。同チームは一関工業高等専門学校を中心に、岩手大学、岩手県立大学の3校が連携したもので、車両コンセプトは"意のままに操れる車"。一関工業高等専門学校の研究室が開発した世界初をうたう「EV用TVD(Torque Vectoring Differential)」の搭載を技術面のトピックに掲げ、将来的には岩手県産の車両「オールいわて」の製作を目指しているという。
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