自分好みのデザインにできるからって、さぁどうぞ一から自由に作ってくださいと言われても困りますよね。
3Dプリンタというと、10万円以下までの価格低下によって個人のモノづくり=パーソナルファブリケーションを可能にするという意味で注目を集めています。
3Dデータを作るという少し高めのハードルも、3Dデータ共有サービスなどを使って3Dデータを手に入れることで乗り越えることができます。さらに3Dプリンタを買わなくても、出力サービスを使えば自分だけの“モノ”を手に入れることができるのです。
とはいえ、3Dプリンタで出力したモノを最終製品に適用するにはクリアすべき課題はまだ多くあります。特に、自動車のように、年間で数千〜数十万台規模という一定レベル以上の量産規模があり、製品の品質に人命が関わる可能性のがある製品への適用は慎重にならざるを得ません。
実は3Dプリンタは自動車業界で広く利用されています。ただし、基本的には設計開発や試作の段階での利用であり、最終製品に適用する例はあまり多くありません(関連記事:自動車と3Dプリンタの関係は遠いようで近い?)。
しかし、2015年6月下旬から7月にかけて、自動車の外観をカスタマイズに3Dプリンタを活用する事例の発表が相次ぎました。
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