スズキは、ダイハツ工業が2012年12月に軽自動車に採用した安価な運転支援システムへの取り組みに対して一歩出遅れた。しかし、約半年後の2013年7月に、ほぼ同等の性能を持つ「レーダーブレーキサポート」を「ワゴンR」に採用。その後も、2014年2月に「ソリオ」でミリ波レーダーを用いる「レーダーブレーキサポートII」を、2015年5月に「スペーシア」でステレオカメラを用いる「デュアルカメラブレーキサポート」を採用するなど、ライバルのダイハツ工業を上回るスピードで運転支援システムの展開を拡大している。
SUZUKI NEXT 100では、運転支援システムのさらなる高性能化に加えて、自動駐車などの日常の運転支援機能を充実させるとしている。また、自動運転につながる高度運転支援システムに関する技術蓄積も行うという。
車載情報機器関連では、トヨタ自動車や日産自動車、ホンダのようにテレマティクスプラットフォームを持つ企業の取り組みが注目されやすい。スズキは、テレマティクスプラットフォームは持たないものの、2012年ごろから顕在化してきたスマートフォン+ディスプレイオーディオという組み合わせには独自の取り組みを進めてきた。
例えば2012年8月には、ナビタイムジャパンから、「MRワゴン」のディスプレイオーディオをカーナビゲーションシステム(カーナビ)として利用できる「iPhone」向けアプリ「MRワゴン ドライブサポーター」が提供されている(関連記事:「MRワゴン」のタッチパネルオーディオがカーナビに、ナビタイムのiPhoneアプリ)。
またワゴンRとハスラーは、スマートフォンとの通信連携を前提とした「スマートフォン連携ナビゲーション」を採用している。今後は、このスマートフォン連携ナビをグローバル展開を進めていく方針だ。
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