Googleは、同社が開発したドライバーを必要としない完全自動運転車(fully self-driving vehicle)について、2015年夏から公道上での走行試験を始めると発表した。まずは、同社が本社を構えるシリコンバレー地区のカリフォルニア州マウンテンビューで、数台の完全自動運転車を走行させるという。
Googleは2015年5月15日(米国時間)、同社が開発したドライバーを必要としない完全自動運転車(fully self-driving vehicle)について、同年夏から公道上での走行試験を始めると発表した。まずは、同社が本社を構えるシリコンバレー地区のカリフォルニア州マウンテンビューで、数台の完全自動運転車を走行させるという。
同社の完全自動運転車は、テストコースでの走行試験を繰り返して、ソフトウェアやセンサーなどの安全性を確認してきた。100万マイル近い距離の走行試験を重ねてきた「レクサスRX450h」ベースの自動運転車に用いられている自動運転のソフトウェアが、完全自動運転車に用いられている。その経験は、一般的な米国成人の運転経験75年分に相当するという。
完全自動運転車が公道走行を行う際には、最高時速は25マイル(約40km)に抑えられる。また、万が一の安全確保のためにドライバーも同乗する。取り外し可能なステアリングとアクセルペダル、ブレーキペダルを装備して、必要があればそのドライバーが運転を引き継げるようになっている。「数年内には、このような完全自動運転車で人々が何をしたいかを調査することを目的とした小規模のプロジェクトにつなげたい」(Google)としている。
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