ダウンサイジング過給に対応するサーマルマネージメントモジュール人テク展2015 開催直前情報

シェフラー・ジャパンは、「人とくるまのテクノロジー展(人テク展)2015」において、エンジン部品から2つ、トランスミッション部品から2つ、合計4つの注目展示を用意している。

» 2015年05月08日 13時00分 公開
[朴尚洙MONOist]

 シェフラー・ジャパンは、「人とくるまのテクノロジー展2015」(2015年5月20〜22日、パシフィコ横浜)の出展概要を発表した。

 同社は、エンジン部品やトランスミッション部品、e-モビリティ技術という3つの分野で展示を構成。今回の注目展示は、エンジン部品で2つ、トランスミッション部品で2つあるという。

 エンジン部品の注目展示は「サーマルマネージメントモジュール」と「スタート/ストップシステム用製品」。近年、低燃費化のため、エンジン冷却系として熱効率の向上、およびダウンサイジング過給などの採用増加により、きめ細かな冷却水の温度/流量コントロールが要求されている。サーマルマーネジメントモジュールは、これを実現するために、流路制御部を1カ所に集約してコンパクトかつ効率的に流量制御するための製品だ。

「サーマルマネジメントモジュール」の構造 「サーマルマネジメントモジュール」の構造(クリックで拡大) 出典:シェフラー・ジャパン

 スタート/ストップシステム用製品は、いわゆるアイドリングストップシステムに用いる製品群だ。同システムの今後のトレンドとして、エンジン暖機後の再始動と減速エネルギーの回生に加えて、「加速時のモーターアシストも可能なベルトオルタネータースターターを使用したシステムが増加していくと考えられる」(同社)。そこで、それらに対応するベルトシステム部品を紹介する。

 トランスミッション部品では、「湿式DCT(デュアルクラッチトランスミッション)」と「遠心振り子ダンパー適用技術」が注目展示となる。湿式DCTは、トルク容量が大きく、熱や摩擦に強いため、より大型の車種に適している。一方、遠心振り子ダンパー適用技術は、ダウンサイジング過給による排気量や気筒数の削減に対応するNVH(Noise, Vibration, Harshness)改善技術だ。展示では、遠心振り子ダンパー付きのトルクコンバータとクラッチデスクを紹介する。

人とくるまのテクノロジー展2015

会期 2015年5月20日(水)〜22日(金)
時間 10:00〜18:00(22日は17:00まで)
会場 パシフィコ横浜
シェフラー・ジャパン・ブースNo. 226


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