味の素は、「未来医XPO’15」において、「アミノインデックス技術」を用いたがんのリスク評価について紹介した。男性で4種類、女性で5種類のがんのリスク評価を2万円程度の価格で行えるという。
味の素は、「未来医XPO’15」(2015年3月28日〜4月5日、神戸国際展示場)において、「アミノインデックス技術」を用いたがんのリスク評価について紹介した。
人間の血液には、20種類以上のアミノ酸が含まれており、健康な状態であれば、それぞれのアミノ酸の濃度は一定になるようにコントロールされている。しかし、病気になって健康状態が変化すると、アミノ酸の濃度バランスが変化する。さらに、病気ごとに特有の濃度バランスの変化が起こることも分かってきた。
アミノインデックス技術は、血液中のアミノ酸濃度の変化を測定することで、健康状態やさまざまな病気の可能性を分析する技術である。
現在、同技術はがんのリスク評価に用いられている。約5mlという少量の採血によって、胃がん、肺がん、大腸がん、前立腺がん(男性)、乳がん(女性)、子宮・卵巣がん(女性)のリスク評価を同時に行える。「男性で4種類、女性で5種類のがんのリスク評価を2万円程度の価格で行えることもあって、利用者は増えている」(同社の説明員)という。
味の素は、アミノインデックス技術を、がんのリスク評価だけでなく、生活習慣病など他の病気への適用、スポーツや美容、栄養管理などの分野への応用も検討している。
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