人間との連携を強化した自律走行型警備ロボ「Reborg-X」ロボット開発ニュース

ALSOKは自律走行型の警備・インフォメーションロボット「Reborg-X(リボーグエックス)」を発売する。「人間との共生」と高い「カスタマイズ性」が特徴だ。

» 2015年03月04日 17時00分 公開
[MONOist]

 警備会社大手のALSOKは2015年3月4日、自律走行型の警備・インフォメーションロボット「Reborg-X(リボーグエックス)」を同年4月より販売開始すると発表した。

 同社は2002年より警備ならびインフォメーション用ロボットの開発販売を行っており、新型ロボットは警備ロボット「Reborg-Q」ならびインフォメーションロボット「An9-PR」の後継と位置付けられる。

 新型ロボットは「人間との共生」と、利用環境や主用途に応じた「カスタマイズ性」が特徴で、感知した情報や異常をオペレーションセンターへ通報すると同時に現場にいる警備員へ通達するといった機能の他、顔認識を含む画像認識機能を用いて迷子の検索を行う、多言語による案内(言語ソフトのインストールが必要)なども可能となっている。

photo 「Reborg-X」 サイズは145×70×70cm、140kg

 搭載した地図データによって障害物をよけながらの自動巡回が可能となっており、また、「おまかせ走行」モードでは一定範囲内の人物を検知し、自動で近寄る。人物には、時間帯に応じた対応(営業時間内なら店舗案内、時間外なら警告など)を取る。

 正面にはカメラとタッチパネルが設けられており、タッチパネルでは館内案内などコンテンツの表示再生、オペレーションセンターへの通話などを行える。電話機能も内蔵しており、ロボットが撮影した映像と現場からの通報により、来訪者へのきめ細やかな対応が可能だ。

 同社では東京オリンピックの開催される2020年を見据え、警備・インフォメーションロボットの機能強化を図るとともに、蓄積した知見を用いての「飛行ロボット警備システム」実現も目指すとしている。

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