小型高圧水素複合容器を搭載した水素燃料電池ドローンの飛行に成功:ドローン
ドローンワークスは、小型の高圧水素用複合容器を搭載した、水素燃料電池ドローンの飛行実験に成功した。リチウム電池ドローンと比べ、高い飛行性能と環境性能を備える。
ドローンワークスは2021年11月30日、小型の高圧水素用複合容器を搭載した、水素燃料電池ドローンの飛行実験に成功したと発表した。高い飛行性能と環境性能を備え、政府目標「2050年までのカーボンニュートラルの実現」に沿った社会課題の解決に貢献する。【訂正あり】
高圧水素容器システムを搭載した水素燃料電池ドローン[クリックで拡大] 出所:ドローンワークス
水素燃料電池ドローンは、従来のリチウム系電池ドローンより、飛行距離や飛行時間、積載能力を向上できる。また、二酸化炭素を排出しないため、ガソリンハイブリッド型ドローンと比べても環境によい。
搭載する高圧水素用複合容器は、JFEコンテイナーと共同で開発。水素燃料電池ドローンに適した高圧ガス容器として、高度150mからの落下事故発生時でも高い安全性を確保した。経済産業省の「水素燃料電池ドローンにおける高圧ガスの安全に関するガイドライン」に準拠し、高圧ガス保安協会の特定案件事前評価と、経済産業大臣の特別認可を取得している。
飛行実験は、2021年11月29日にKOIL MOBILITY FIELD内で3m以上の高さで実施された。経済産業大臣特別認可を取得した機体の飛行実験であり、水素燃料電池ドローンとして3m以上の高さを飛行するのは国内初としている。同施設はアスファルトで舗装されたエリアも備え、首都圏での移動ロボット開発にも使用できる。
【訂正】初出時、飛行実験の高さについて「3m未満」と表記していましたが「3m以上」の誤りでした。本文は訂正済みです。
飛行実験の様子[クリックで拡大] 出所:ドローンワークス
今回の飛行実験の成功により、水素燃料電池を使った電動車いす、シニアカーなどのマイクロモビリティ、草刈り機、芝刈り機など農業機械への応用も視野に入れている。
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