運転支援システムはスカイラインと同等のものを搭載している。新型ミリ波レーダーによって、2台前を走る車両の動きを検知し、前方車両の急な減速を予測する「前方衝突予測警報(PFCW)」や、時速60kmで走行している場合でも前方車両との衝突を回避できるエマージェンシーブレーキを実現した。
この他、車両後部の左右に設置した準ミリ波レーダーを用いる運転支援システムとして、変更先の車線に車両がいる場合に、警報を発したり、車両を元の車線に戻す方向に力を発生させたりする「後側方衝突防止支援システム(BSW)」と、駐車場からバックで出る時に接近する車両を検知し、アクセルペダルに反力を掛け、自動ブレーキで衝突との接触を回避する「後退時衝突防止支援システム(BCI)」を採用。ルームミラーの裏側に設置した車載カメラを使う、「車線逸脱警報(LDW)」と「車線逸脱防止支援システム(LDP)」も搭載した。
ただしスカイラインで世界初採用をうたったステアバイワイヤ技術「ダイレクトアダプティブステアリング」や、時速70km以上で高速走行している際に車線を維持するための修正操舵を減らす「アクティブレーンコントロール」は、今回のフーガには採用していない。
これらの運転支援システムは、最も安価な「Aパッケージ」グレードを除いて標準装備になっている。Aパッケージとその1つ上のグレードの価格差は、約60万〜110万円である。
なお、MOD(移動物 検知)機能と駐車ガイド機能を追加した「アラウンドビューモニター」については、Aパッケージを含めた全グレードで標準装備となっている。
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