iCAD SX V7L4は、従来比で約1.3倍のデータ容量軽量化、約10倍のファイル読み込みの高速化を実現した。
富士通は2015年2月6日、機械装置設計向け3次元CADの新製品「FUJITSU Manufacturing Industry Solution iCAD SX V7L4」(以下、iCAD SX V7L4)を発表した。販売価格は138万円(税別)から、配管設計のオプションは30万円(税別)から。2015年2月末に出荷予定だ。
iCAD SX V7L4は、「同一パーツとなるソリッドデータのメモリ領域を共有化」したことにより、従来比で約1.3倍のデータ容量軽量化、同約10倍のファイル読み込みの高速化を実現。機械要素や鋼材、配管からなる複雑かつ大型の産業機械全体のデータをより扱いやすくした。
新製品では3次元モデルから2次元図面化する処理も高速化した。同社によれば、従来製品では、三面図、アイソメ図、断面図、詳細図、設計変更に掛かるクリック数が149回だったところ、新製品では28回で済むという。
3次元CAD上で構想検討したモデル形状から、装置内に組み込まれた鋼材の長さや重量、配管の接続情報を図面や帳票に自動で一括出力できる機能も追加した。従来、組み立て図や部品図を見ながら手作業で行っていた、設計構成情報の抽出や部品集計、手順書作成などの設計付帯業務の効率化が図れることで、従来比で約50%の工数削減ができるとしている。
iCAD SX V7L4の販売目標は、2015年度中に1万2000本だ。
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