富士通の3次元CAD新版「iCAD SX V7L3」は、図面作成とエレメカ連携を強化CADニュース

iCADの新版は、鋼材設計に特化した新機能の追加や図面作成機能の改良、エレメカ連携機能の強化などが特徴だ。

» 2013年10月02日 13時30分 公開
[小林由美MONOist]

 富士通は2013年10月2日、3次元CADの新版「iCAD SX V7L3(アイキャド エスエックス バージョンセブンレベルスリー)」を販売開始した。出荷予定は2013年10月末。

 販売価格は以下の通り。

  • iCAD SX(機械設計CAD):138万円から
  • iCAD 電気回路設計(オプション):30万円から

 iCAD SX V7L3は、装置内の部品形状を参照しながら、鋼材を自由に配置することができ、鋼材の接合部も簡単に処理することが可能だという。この機能で、設備全体を確認しながら、鋼材レイアウトと周辺機器配置を同時に検討できる。

 図面作成機能も強化。複数部品の加工に必要な寸法を一括表記できる機能を追加した。また、製造部門にとって理解しやすい図面の向きになるよう、モデル形状から図面の向きを自動で判断する機能も加わった。

 架台30部品を設計する場合、従来はモデルの作成に60分かかっていたところ、新バージョンでは8分で作成できたと同社は説明する。

設計工数の比較

 また機械設計側の3次元モデルと、電気設計側の回路シンボルとの連携が可能だ。設計途中の3次元電装モデルから回路シンボルを抽出し、そのまま回路設計で活用できる。さらに、回路図内のシンボルから3次元モデルを抽出できるため、3次元上で電装部品レイアウト検討ができる。双方の情報不足から起こる不具合を削減するとともに、電気設計の検討期間の短縮も期待できるという。

 販売目標は、2014年度中までに1万2000本。

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