工業用チャートレコーダー「μR10000/μR20000」の新版では、電子データ記録の利便性を取り入れた。SDカードスロットを搭載し、記録紙と電子媒体の双方での記録を可能にしたハイブリッドな記録計となっている。
横河電機は2014年10月14日、工業用チャートレコーダー「μR10000/μR20000」シリーズにSDカードへのデータ記録機能を追加したハイブリッド版を2015年2月中旬から販売開始すると発表した。幅広い産業の生産現場向けとなっている。
レコーダー(記録計)は、生産現場や開発現場などにおいて、温度・電圧・電流・流量・圧力などのデータの収集・表示・記録に使用される機器。近年ではペーパレスレコーダーが主流になりつつあるが、中国・韓国・日本などでは記録紙にデータを記録するチャートレコーダーの需要が根強いという。
今回の機能強化では、電子データ記録の利便性をチャートレコーダーに取り入れた。SDカードスロットを搭載することで、記録紙と電子媒体の双方での記録を可能にしたハイブリッドな記録計となっている。
これにより、紙づまりやインクトラブルなどにより、記録紙のデータが欠落した際のバックアップが可能となった。また、最大32GBのSDカードに対応し、長時間の記録ができるため、必要に応じて電子データと紙での記録を選択できる。入力レンジやアラーム設定などの本体設定をSDカードに保存し、機器の交換時や増設時に再利用することも可能だ。
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