ラウンドテーブルでは、ユーザー支援に関する情報にも言及。SOLIDWORKSユーザーは全世界で250万人おり、2016年初頭には300万人を超えると同社は予測している。一方、「ユーザーグループは全世界256グループある。毎年加速度的に増えているので、おそらく2年以内には300に届くだろう」とドイル氏はいう。
また、「2014年初の試みとして、学生のみによるユーザー会が発足した。学生自身がプロを招いてイベントの運営などを行うものだ。これから同様な例が増えるだろう」(ドイル氏)と期待を述べた。日本のユーザーグループについては「非常に素晴らしい組織になっており、今後はさらにローカルでの活動を強化できるよう支援していきたい」とドイル氏。
同社は、FAB Foundationへのスポンサーシッププログラムの一環として、ファブラボ活動の支援も表明している(関連記事:国内のファブラボへ「SOLIDWORKS 2015」の商用ライセンスを無償提供)。
ファブラボは、財団の形で10年前に米マサチューセッツ工科大学が始めた活動として知られる。今回の取り組みでは、世界のファブラボ1拠点に付き1ライセンスのSOLIDWORKS Premium版を無償で提供する。このように、同社はプロフェッショナルユーザーの支援だけでなく、デジタルファブリケーションの普及促進に向けた取り組みにも力を入れ始めている。
さらに、2007年度から行っているユーザー満足度調査についても紹介。2014年度の満足度調査によると、SOLIDWORKSに対して「満足」または「非常に満足」とするユーザーの割合が、4年連続で90%を超えたという。ここでいう満足度とは、ソリューションの満足度と、代理店が提供するトレーニングやテクニカルサポート、サービスに対する満足度を意味する。同社は、開始以来、満足度90%以上の達成を目標に掲げており、「2011年以降、継続的にその目標を達成し続けている」(シコ氏)とのことだ。
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