アクセルは「Embedded Technology 2014」に出展、同社が引き継ぐことになったニューゾーンの簡易無線技術や同社組み込み機器用グラフィックLSIなどの展示を行った。
アクセルは2014年11月19〜21日までの3日間、パシフィコ横浜で開催されている「Embedded Technology 2014/組込み総合技術展(ET2014)」に出展、事業譲渡によって同社が引き継ぐことになったニューゾーンのデジタル簡易無線技術の展示などを行った。
展示とデモが行われていた静止画無線伝送ユニット「NZ-103U」は、静止画圧縮機能とデジタル簡易無線によるワイヤレス伝送機能を1ボックスに集約した製品。低ビットレート下での伝送に適した独自方式の高圧縮コーデック内蔵グラフィックスLSIを搭載するほか、1:1に加えて1:Nの伝送も可能で、河川の監視や農林畜産の映像監視などに利用できる。
ブース中央では、雑誌「トランジスタ技術」(CQ出版) 12月号付録小冊子の連動企画である「デジタル簡易無線で電光掲示板を制御しよう!!」のデモシステムが設置されており、手元のタブレット端末から電光掲示板へ自由にメッセージを送ることができる。
また、アクセルの組み込み用グラフィックスLSI「AG-9」後継となる「AG903」も展示されていた。AG903は映像出力2系統、映像入力アナログ4系統/デジタル1系統をサポートし、CPUや大容量VRAMを搭載するLSIで、2014年5月の「ESEC2014」にも展示されていた。市場添加のスケジュールは変わっておらず、2015年前半にエンジニアリングサンプルを出荷するスケジュールであるという。
アクセルによる子会社ニューゾーンの吸収は2014年12月1日に行われる臨時株主総会にて決議される予定。今後、ニューゾーンの事業はアクセルが継承することとなり、グラフィックスLSIなどグラフィックス関連製品はアクセル、デジタル簡易無線関連製品についてはニューゾーンのブランドで展開される予定となっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.