日本精工、高負荷駆動用ボールねじシリーズを拡充FAニュース

射出軸向けの「HTF-SRE」シリーズでは、中・小型用の軸径φ50mm〜120mmを追加し、対応リード範囲を拡大した。型締軸向けの「HTF-SRD」シリーズでは、高負荷駆動用として大リード仕様を追加し、最高送り速度2〜3m毎秒を実現した。

» 2014年11月11日 07時00分 公開
[MONOist]

 日本精工は2014年10月24日、電動射出成形機などに使用される「NSK高負荷駆動用ボールねじ」のシリーズを拡充したと発表した。高負荷駆動用ボールねじの「HTF-SRE」シリーズと「HTF-SRD」シリーズを拡充した。受注開始は2015年1月から。2016年には10億円の売り上げを目指すという。

 射出軸向けのHTF-SREシリーズでは、これまで大型射出軸用として軸径φ140mm〜200mmを展開していたが、新たに中・小型用の軸径φ50mm〜120mmを追加。対応リード範囲を拡大した。これにより、射出成形機の仕様に応じて、高加速化に適した幅広いリード選択が可能になっている。

 ナット外径寸法は、射出軸向けの「HTF-SRC」シリーズと同等のコンパクトな設計で、従来同等の取り付け寸法で対応できる。型締軸向けのHTF-SRDシリーズでは、高負荷駆動用として大リード仕様を追加し、従来の送り速度の約2倍となる最高送り速度2〜3m毎秒を実現。型締軸の送り速度が向上したことで、サイクルタイムが短縮し、生産性向上に貢献できる。さらに、滑らかなボール循環により、騒音レベルが従来のチューブ式の2分の1に低減した。

 近年、スマートフォンやタブレット端末などの大型・軽量化に伴い、ディスプレイに使用される大型導光板の薄肉化が求められているという。そのため、導光板の高速射出成形が必要とされ、射出成形機の駆動ボールねじにも高加速・高速送りが要求されている。同社ではこのニーズに対応するため、今回の製品を追加したということだ。

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