すぐには要らないモノを造れば必ずモノがたまり、たちまち在庫の山となってしまいます。しかも、積み替え作業や運搬作業などのムダ作業の発生により原価を押し上げてしまうばかりか、ムダそのものを覆い隠してしまいます。モノの停滞は諸悪の根源です。
モノの仕掛かりが、最もムダを生んでしまうことは承知しているにもかかわらず、何も改善しようとせず、現場のあちらこちらに「ムダ排除」の看板が掲げてあるのはナゼでしょうか。関心があるのかないのか判別不能な看板が多くの現場で見受けられます。
それでは、なぜ、要るモノを要るときに作れない状況が発生するのでしょうか? 企業が次代に生き残るためには、在庫や仕掛かりを減らし排除すべく努力をしていかなければなりません。そのことで起こる(発見できた)さまざまな問題を改善していくことが大切です。この場合の改善方法は、現状の作業方法にこだわらず“そうありたい目標値”を設定し、その実行(目標達成)を阻害する問題を排除していくというアプローチが有効です。問題点を探すのではなく、改善すべき問題を作り出していくという演繹的手法の設計アプローチ法です。
また、“意識改革”ということがよくいわれますが、今までのどのような考え方を、今後はどのように変更していくのか明らかになっていない企業が多くあります。もし、次のような考えや状況が職場内にはびこっていたら、即刻に変更すべきでしょう。
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