遠隔操作ロボットで、被災地のガレキを除去し要救助者を安全地帯へ搬送せよ!:inrevium杯 第14回レスキューロボットコンテスト(3/3 ページ)
レスコンの中で最も名誉あるレスキュー工学大賞(レスキューロボットコンテスト計測自動制御学会特別賞)は神戸市立科学技術高校 科学技術研究会の「なだよりあいをこめて」が受賞した。同チームは、6月の予選でも全ダミヤンの救出・搬送に成功。本選のファーストミッションでも3体を見事に救助した。レスキューの考え方やロボットのアイデアも評価されて、受賞が決定した。
神戸市立科学技術高校 科学技術研究会の「なだよりあいをこめて」の2号機。力強くガレキを押しのけて進む。救助用ベッドを2つ搭載しており、1箇所に2人のダミヤンがいても迅速に対応できるそうだ
他にも空飛ぶロボットや、ガレキの上に橋を架けて走行するロボット、ダミヤンを救助した後は自立制御で搬送するロボットなど、面白いレスキューロボットがいくつもあった。各チームが「実際の救助現場ならこんな機能がほしい」とアイデアを形にした結果だ。今大会はファーストミッションしか活動ができなかったが、次回の2015年大会は一段とパワーアップしたレスキューロボットで、ダミヤンを救助してほしい。
3号機が救助したダミヤンを4号機がフィールドの白線を読み取って自律制御でロボットベースまで搬送する「大工大エンジュニア」(大阪工業大学 モノラボロボットプロジェクト)
注目を集めた、上空から被災地の情報を収集する飛行型ロボット「とくふぁい!」(徳島大学 ロボコンプロジェクト)
ガレキやバンププレート上に橋を架けて、ロボットの走路を確保する「からくり忍者」(東海社会人連合)。ちなみにこのチームは唯一の社会人チーム
ミッション後、控え室で今のレスキューについて振り返る参加者たち。来年も見事なレスキュー活動を期待できそうだ
あらゆる技術の集大成といわれる「ロボット」をテーマに、産業、レスキュー、生活支援/介護分野などにおけるロボット開発の実情や、関連する要素技術、研究開発、ロボットコンテスト、ロボットビジネスの最新動向などをお届けする。
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