純音成分1160Hzを約10dB低減、遮音技術で精密機械の騒音対策を実証組み込み開発ニュース

ピクシーダストテクノロジーズは、音響メタマテリアル技術を応用した音響制御技術を活用し、産業用精密機械の稼働音低減に関する実証実験を実施。ファンの通気性能を担保したまま、純音成分の音を約10dB低減した。

» 2026年01月07日 14時00分 公開
[MONOist]

 ピクシーダストテクノロジーズは2025年12月8日、独自の音響制御技術「iwasemi」を応用した遮音技術を活用し、産業用精密機械の稼働音低減に関する実証実験を実施し、その効果を実証したと発表した。本遮音技術は、空気は通すが音は通さない音響メタマテリアルの特性を利用しており、製造現場における従業員の快適性と生産性の両立を目指す音環境の改善に寄与する。

キャプション 音響メタマテリアル技術を応用した遮音技術で産業用精密機械の稼働音の低減効果を実証[クリックで拡大] 出所:ピクシーダストテクノロジーズ

 実証実験では、産業用精密機械の吸気ファンに「iwasemi」をベースとした遮音技術を適用し、ファンの吸気性能を担保したまま、特定の純音成分(1160Hz)の遮音効果を検証した。その結果、約6カ月で実証を完了し、吸気性能を維持したまま純音成分を約10dB低減することに成功した。これは、装置稼働時の騒音の影響を常時受けている作業者の労働環境の向上に貢献する成果となる。

 同社が開発した遮音技術は、逆位相に散乱させる構造を持つメタマテリアルを用いることで、入射した音波と逆位相の音波を生成して騒音を打ち消す原理に基づいている。これにより、従来の技術では両立が難しかった高遮音性と通気性を両立できる点が特長だ。また、素材の選択自由度と加工自由度の高さ、遮音帯域の柔軟な設計も特徴として挙げられる。

 今回の実証成果を活用し、同社は産業用精密機械における遮音技術の実装と提供を目指し、遮音効果という新しい価値を実装することで、市場ニーズに先行したソリューションを展開する方針だ。

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