S-エネチャージのように、スターターモーターに走行アシスト機能を付与して燃費向上を図った車両としては、日産自動車のミニバン「セレナ」の「スマートシンプルハイブリッド(S-HYBRID)」が挙げられる(関連記事:日産「セレナ」がマイクロハイブリッド化、燃費は4%向上の15.2km/lに)。S-HYBRIDのモーター出力は1.8kWで、S-エネチャージの1.6kWとほぼ同じである。ただしセレナは、リチウムイオン電池パックは使用しておらず、アイドルストップ車専用鉛バッテリーを2個搭載している。
S-HYBRIDの採用によって、セレナのJC08モード燃費は、それまでの14.6km/lから約4%向上して15.2km/lになった。
なおS-HYBRIDは、既存の車両に大幅な変更が必要ないこともあって「マイクロハイブリッドシステム」と呼ばれていた。スズキのS-エネチャージも、1.6kWという出力から考えればマイクロハイブリッドシステムの1種といえるだろう。
今回の発表では、ワゴンRスティングレーに、新たな運転支援システムとなる「後退時左右確認サポート機能」と「自動俯瞰機能」を採用したバックモニターも、スマートフォン連携ナビゲーションとのセットでオプション設定した。
後退時左右確認サポート機能は、シフトをリバース位置に入れると。スマートフォン連携ナビゲーションの画面がバックモニターの画像に切り替わる。そして、自車両の後方に左右から近づいてくる車両や自転車、歩行者などを車載カメラで検知し、点滅表示やブザーでドライバーに知らせる。
自動俯瞰機能はバックで駐車する際に使用する。まずは、駐車枠の白線を検知し、自車両が白線と平行になるとスマートフォン連携ナビゲーションの画面内に駐車アイコンを表示して知らせる。さらに、認識した白線の後端から約1〜2m以内まで近づくと、駐車アイコンが点滅し上から俯瞰(ふかん)したような画像に自動で切り替わる。
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