デンソーウェーブと豊田中央研究所は、独ベルリンで開催された欧州発明家賞(European Inventor Award)授賞式において、両社で構成されるQRコード開発チームが「Popular Prize」を受賞したことを発表した。
デンソーウェーブと豊田中央研究所は2014年6月17日、独ベルリンで開催された欧州発明家賞(European Inventor Award)授賞式において、両社で構成されるQRコード開発チームが「Popular Prize」を受賞したことを発表した。
QRコード開発チームは、デンソーウェーブの原昌宏氏、渡部元秋氏、野尻忠雄氏の3人と、豊田中央研究所の長屋隆之氏、内山祐司氏の2人で構成される。
1994年に開発されたQRコードは、データの照合/呼び出しが瞬時に行えるのが特徴で、現在、工場の在庫管理、病院の患者の記録から生体サンプルの追跡、電子チケット、空港の自動発券システム、博物館・美術館での展示品解説など、多くのシーンで活用されている。開発以来20年間のこうした活用実績により、幅広い地域や年代の一般消費者にも広く認知・評価され、このたび、一般からのWeb投票によってPopular Prizeを獲得することができた。
欧州発明家賞は、2006年から毎年1回、技術的、社会的、経済的に優れた発明を表彰するもので、欧州特許庁(European Patent Office)が主催する。各賞は、5つの部門賞と、一般のWeb投票で選出されるPopular Prizeで構成されており、今回、各部門賞には合計15組の発明がノミネート。QRコード開発チームも、非ヨーロッパ諸国部門にノミネートされていたが、こちらは惜しくも受賞を逃した。
今回のPopular Prizeの受賞を受け、両社は「1994年に開発されたQRコードは、20年の歳月を経た今日、世界中の幅広い分野で活用されている。これまでの活用実績を基に、さらなる社会の利便性向上に向け、今後もQRコードの進化に取り組んでいく」と述べる。
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