音で動作する小鳥型ロボ――ジョイパレット、コミュニケーション玩具として展開ロボット玩具ニュース

ジョイパレットは、手のひらサイズの小鳥型ペットロボット玩具「てのりちゅっちゅ」を2014年7月19日に発売すると発表した。販売価格は1800円(税抜き)で、年間30万個の販売目標を掲げる。

» 2014年06月04日 14時12分 公開
[八木沢篤,MONOist]
ジョイパレット

 玩具メーカーのジョイパレットは2014年6月4日、手のひらサイズの小鳥型ペットロボット玩具「てのりちゅっちゅ」を同年7月19日に発売すると発表した。同製品は、香港のSilverlit社と共同開発したもので、日本国内での展開を同社が担う。販売価格は1800円(税抜き)で、年間30万個の販売目標を掲げる。

 カラーは「チェリーピンク」「キャロットオレンジ」など全6色から選択可能で、デコシールなども付属。本体サイズは95×70×65mm、重さは36g(電池含む)。同梱のアルカリボタン電池(LR44)×3個で動作する。

 同製品の首付近には切り替えスイッチがあり、電源「OFF」の他、「ソロ」と「グループ」の2つのモードを選択できる。1人で遊ぶソロモードでは、本体の首もとに息を吹きかけることで、首とくちばしを動かしながら鳴き声を発する「さえずる」動作と、付属の笛(笛リング)を鳴らすことで、内蔵の20曲からランダムで曲を奏でてくれる「うたう」動作を行わせることができる。

てのりちゅっちゅ (左から)「てのりちゅっちゅ」を手にする、ジョイパレット 代表取締役社長 杉浦太郎氏、子役タレントの高橋沙和さん、カラーアナリストで2児の母でもある工藤亜記さん ※画像クリックで拡大表示

 一方、グループモードでは、複数台の同製品を同期させて「合唱」を行わせることができる。同期させたい同製品のモードをグループに切り替えると、同期を開始する命令が割り当てられたメロディーが流れる。それを音センサーで捉えて、同期を開始。息を吹きかける/笛を吹くことで、首の動きをそろえながら一斉に合唱を開始する。

動画 「てのりちゅっちゅ」による合唱デモの様子

 「本体に内蔵されている音センサーが、音を感知して、その音階の組み合わせによりロボットの制御を行う。非常にシンプルな仕組みとなってる」と、同社 トイ事業本部 マーケティング部 GM 深水啓司氏は説明する。音階による制御は、同期(合唱)の他に、専用Webサイト上でシークレット曲を入手できる仕掛けにも利用。PCやスマートフォンでWebサイトにアクセスし、ミニゲームをクリアすると、同製品にシークレット曲を歌わせることができるメロディーを獲得できる。そのメロディーには、製品本体のROMにあらかじめ内蔵されたシークレット曲のロックを解除する命令が含まれており、PCやスマートフォンで獲得したメロディーを再生することで、シークレット曲を歌わせることができる。

スイッチスピーカー笛 (左)モード切り替えスイッチ/(中)スピーカー/(右)付属の笛リング ※画像クリックで拡大表示

 同製品のターゲットは、小学3〜5年生の女児と、20〜30代の働く女性。「出生率が低下し、大幅な子どもの増加が見込めない状況の中、ここ数年、スマートフォンを模したデジタル玩具が非常に人気を博している。実際に、調べてみると、非常に幅広い世代でスマートフォンを中心としたデジタルツールによるコミュニケーションが増加していることが分かった。われわれは、こうした市場環境に対し、ユーザー同士が直接コミュニケーションを図れる商品を提供したいと考え、今回の新製品を『JPコミュニケーションTOY第一弾』として展開していく」と、同社 代表取締役社長 杉浦太郎氏は説明する。

100羽 100羽の「てのりちゅっちゅ」による合唱デモも披露された ※画像クリックで拡大表示

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