ソニーは、日本産業パートナーズへの事業譲渡を発表していたVAIOブランドのPC事業について、正式契約を結んだことを発表した。
ソニーと日本産業パートナーズ(以下、JIP)は2014年5月2日、ソニーがVAIOブランドで展開するPC事業の譲渡に関する正式契約を締結したと発表した。ソニーでは同年2月6日にPC事業をJIPに売却する方針を発表していたが、今回の正式契約によりソニーのPC事業は2014年7月をめどとして新会社として独立することになる(関連記事:ソニー、PC事業を売却してもテレビ事業を分社化してもなお、見えない光)。
今回初めて発表された新会社の社名は「VAIO」。ブランド名をそのまま社名として引き継ぐ。本社所在地はソニーのPC事業拠点である長野県安曇野市となる(関連記事:“みんなここにいる”の強さ――長野発「ソニーのVAIO」が尖り続ける理由とは)。代表取締役社長には、ソニーのトランスフォーメーション担当VPである関取高行氏が、新会社に移って就任する。PC事業を担当していた赤羽良介氏も経営陣に加わるという。
新会社の出資金は10億円で95%をJIP、5%をソニーが保有する。従業員数は240人。前回の発表通り、新会社では当面、国内向けPCの開発・生産・販売を行う予定だという。
一方、「ソニーのVAIO」は2014年春モデルを最後として収束するが、事業収束後もソニーでは販売済み製品のアフターサービスは継続するとしている。
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