村田製作所は、「世界初」(同社)となる表面実装(SMD)タイプの超音波センサーを開発した。
村田製作所は2014年3月11日、表面実装(SMD)タイプの超音波センサーを開発したと発表した。超音波センサーを表面実装部品にしたのは「世界初」(同社)だという。ハクイ村田製作所(石川県羽咋市)において、2014年夏から月産10万個で量産を始める予定である。サンプル価格は300円。
超音波センサーは、人間の耳には聞こえない20kHz以上の超音波を放出し、その反射波を受け取ることで物体の有無や距離などを検知するセンサーである。自動車の自動駐車システムで、壁や障害物との距離を検知する用途で利用されている。セラミック素子の振動によって超音波を受発信するという構造からある程度の大きさが必要であり表面実装部品にすることが難しかった。
今回、村田製作所が開発した超音波センサーは、セラミック素子の構造などを工夫するとともに、独自の構造設計を行うことで、表面実装部品にすることに成功した。パッケージの外形寸法が5.2×5.2×1.15mmと小さいものの、音圧は100dB(40kHz)を実現した。
同社では、表面実装部品にすることができたことから、自動車の自動駐車システムのみならず、ポータブル機器での測距/位置検知/3次元ジェスチャー検知などの用途にも提案したい考え。
その他の仕様は以下の通り。動作電圧は6Vp-p。指向性は80度で、駆動時の最大電流は10mA(6Vp-p)となっている。
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