ホンダが小型3列シート車のスタディモデルをインドで披露、センターピラーレス車両デザイン

ホンダは、インドのデリーで開催される「第12回オートエキスポ2014」において、同社の将来のモノづくりへのビジョンを表現したクリエイティブスタディモデル「Honda Vision XS-1」を世界初公開した。

» 2014年02月05日 20時15分 公開
[朴尚洙,MONOist]
「XS-1」の外観

 ホンダは2014年2月5日、インドのデリーで開催される「第12回オートエキスポ2014」(2014年2月5〜11日)において、同社の将来のモノづくりへのビジョンを表現したクリエイティブスタディモデル「Honda Vision XS-1(以下、XS-1)」を世界初公開した。

 XS-1は、ホンダ独自の「M・M(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)思想」に基づき、「コンパクトなボディにスポーティーなスタイリングと驚きのスペースという2つの価値をクロスオーバーさせたモデル」(同社)である。2013年9月発売の「フィット」から採用しているデザインコンセプト「EXCITING H DESIGN!!!」をベースに、M・M思想の人間中心という思想を具現化したという。

「XS-1」の外観(クリックで拡大) 出典:ホンダ

 車両タイプは小型の3列シート車で、乗車定員は7人。スポーティーな外観と、3列目シートのアレンジによる室内空間の多様性の両立を特徴とする。また、ダイハツ工業の「タント」やトヨタ自動車の「ポルテ」のように、センターピラーを内蔵した大開口スライドドアによって乗降も容易になっている。

「XS-1」の内装。2列目と3列目のシートを折りたたんで荷室にすることができる(クリックで拡大) 出典:ホンダ
センターピラーを内蔵した大開口スライドドアを搭載(クリックで拡大) 出典:ホンダ
「XS-1」のコックピット(左)とそのデザインスケッチ。ヘッドユニット部にある車載情報機器の大型ディスプレイの表示を見ると、スマートフォンとの連携が前提になっていることが分かる(クリックで拡大) 出典:ホンダ

 XS-1は、世界的に需要が高まっている小型車に対するホンダのクリエイティビティを示すもので、現時点で発売の予定はない。世界初公開の場としてインドを選んだのは、「経済成長が著しい」(同社)ことや、小型車の需要が大きい市場であるためだ。

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