マルチコアプロセッサ上にアプリケーションを統合したシステムの開発やアプリケーションの安全な切り離しと分離、ARM TrustZoneテクノロジの活用が可能に。
メンター・グラフィックスは2013年11月20日、「Mentor Embedded Hypervisor」、「NucleusRTOS」、「Mentor Embedded Linux」の各製品を統合することにより、医療デバイスおよび産業用システムの高度でセキュアな接続が可能になると発表した。
ARM TrustZoneに対応した小フットプリントType 1ハイパーバイザであるMentor Embedded Hypervisorは、IoT化が進む医療/業務用システムに必要なセキュリティ保護された接続をサポートする。マルチコアプロセッサ上にアプリケーションを統合した高性能システムの開発、アプリケーションの安全な切り離しと分離、ARM TrustZoneテクノロジの活用が可能になる。また、既存ソフトウェアの再利用とIP保護に加え、デバイスのクラウド接続などの新機能にも対応している。
LinuxやAndroidを組み込んだ産業用制御システムでは、デターミニスティックなリアルタイム処理が求められる実行領域に優先度を割り当て、Mentor Embedded Hypervisorを使用した分離によってシステムを安全に接続できる。さらに、Mentor Embedded Hypervisorがもたらす仮想化を通じて、ハードウェアのリフレッシュ回数、各リフレッシュのリソース、リフレッシュが処理に与える影響を少なくすることが可能だ。Mentor Embedded Hypervisorは、2013年12月に出荷予定。
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