古野電気は、「第20回ITS世界会議東京2013」において、スマートフォンのカーナビゲーションアプリと連携動作するETC車載器を参考出展した。ETCの出入り口情報を使って、ナビゲーションの位置精度を向上する機能も備えている。
古野電気は、「第20回ITS世界会議東京2013」(2013年10月14〜18日、東京ビッグサイト)において、スマートフォンのカーナビゲーションアプリと連携するETC車載器を参考出展した。
スマートフォンの普及により、カーナビゲーションもスマートフォンのアプリで済ますドライバーが増えてきている。その一方で、高速道路を割安で利用できるETC車載器については、スマートフォンのカーナビゲーションアプリと連携する製品はほとんど販売されていない。デンソーが2012年11月に発売したDSRC車載器は、ITSスポットサービスからの交通情報やETCの高速道路料金などを、Bluetoothによる無線接続を介してスマートフォンに表示する機能を備えているものの、カーナビゲーションアプリとは連携しない。価格もメーカー希望小売価格(税込み)で2万7090円と割高だ。
これに対して、古野電気が開発中のETC車載器は、ナビタイムジャパンのスマートフォン向けカーナビゲーションアプリ「カ―ナビタイム」と連携動作する機能を備えている。ETCによる高速道路料金を表示するだけでなく、通常料金との差額を示すなど、ETCによってどれだけメリットが得られているのかを分かりやすく示す機能なども提供する。
このETC車載器を使えば、カ―ナビゲーションの位置精度を高めることもできる。ETCの出入り口情報を用いて、高速道路と一般道が上下に並んで敷設されている地域などで、どちらを走っているかの区別がつくようになるという。さらに、ETC車載器に挿入したままになるETCカードの有効期限を知らせる機能も有している。
スマートフォンとの通信接続はBluetoothを用いる。価格は、「一般的なETC車載器と同じ価格帯で販売できるようにする」(古野電気)方針だ。
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