組み合わせることができる知恵や賢さがあれば、それでプロになれます。ウンチクを語る「設計オタク」がいますが、設計者は大工や料理人より、はるかに簡単で楽な職業なのです。
恐れることは何もありません。どんどん設計職人を目指してください。
その組み合わせの結果が、前回も出した図2だったよなぁ。
これ、本当にすごいわ! あっという間に、プロの作品ができたみたいです。
おぉ、あんがとよ。しかし、最後の仕上げがある。まさしく、これは職人の用語だぁ。それはなんだと思う。良君が答えろ!
最後の仕上げは、「味見」ですよね。お客さまへお出しする前のセルフチェックや、料理長による第三者の検査です。
冴えているじゃねぇかい、良君。とても、院卒とは思えねぇぞ。
やっとほめられた良君です。
筆者はよく「料理⇔設計」「料理人⇔設計者」とたとえを使って説明します。設計者も料理人も同じ職人なので、理解しやすいからです。
例えば……、
すんごくよく分かります。
そんじゃ、図3を見ろ! これが、設計職人としての、最低限の検図だぁ。当然、覚えているだろうなぁ?
断面急変部の探索スキャンですね! 私も、出図前は必ず実行しています。それじゃ、私の3次元CADでやってみますね。
これでどうですか?
うわぁ、早! お見事ですよ、エリカちゃん。
そんじゃ、今度は、良君が対策案をまとめてみろ!
これでどうですかぁ? 「シンプル・イズ・ベスト」なのは理解していますが、断面急変部1と4には、三角リブ(三角ビード)を施しました。
三角リブについては、『甚さんの「バンバン板金設計でキャリアアップ」(3):三角リブは低コスト化設計の“調味料”』で説明しました。ぜひ、復習を。
それは、板金部品の安定性や剛性を確保しつつ低コスト化する、オイシイ設計テクニック「三角リブ」ですよね? 私たち派遣設計者の間では常識です。
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