NTTドコモは、2013年5月8〜10日まで開催中の「第2回 ワイヤレスM2M展」において、子どもや高齢者の見守り、動態管理、モノの探索といったGPSを活用した位置情報サービスが、簡易・安価・短期間に構築できるプラットフォームを参考展示した。
2013年5月8〜10日まで開催中の「第2回 ワイヤレスM2M展」において、NTTドコモは、位置情報を提供したい法人企業向けのクラウドサービスを参考展示した。
子どもや高齢者の見守り、動態管理、モノの探索といったGPSを活用した位置情報サービスを展開したい企業に対し、端末、ネットワーク(FOMA網)、M2M(Machine to Machine)向け位置情報機能クラウドサービスをセットにしたプラットフォーム(開発基盤)を提供することで、ビジネスの立ち上げを支援するものである。
一から端末を開発したり、サーバを構築したり、自己位置通知受信/第三者検索指示、地図表示、Webブラウザ、メール送信、履歴管理などの機能を開発・用意したりする必要がないため、「簡易・安価・短期間に、自社製品やサービスに組み込むことができる」(説明員)という。
提供されるプラットフォームには、位置情報サービスを実現するのに最低限必要な機能が含まれているので、後は、提供するサービスに応じた独自機能を開発・カスタマイズして盛り込むだけでよい。「例えば、どのような経路で移動していったかの軌跡管理・表示などの機能は、提供されるAPIを利用して作り込むことができる。また、ベースとなる端末のハードウェア仕様も(ある程度)開示されるので、必要に応じて端末のカスタマイズも可能である」と説明員。
今回は参考展示という扱いだったが、今年(2013年)12月〜翌年1月ごろをめどに法人向けにサービスを開始したいという。「セキュリティ関連の企業が既に行っている防犯・見守りのようなサービスを、早期に、安価に、手軽に立ち上げられる点が最大の強みだ」(説明員)とし、位置情報サービスを活用した新たなビジネス展開を図ろうとしている顧客に対し、同プラットフォームを訴求していきたい考えだ。
展示会場では、自己位置通知受信と、第三者検索指示のデモを披露していた。
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