組み込みマイコン向け高速フラッシュメモリ「NANO FLASH-100」メモリ/ストレージ技術

東芝 セミコンダクター&ストレージは、同社独自のフラッシュメモリ技術「NANO FLASH」をベースに、さらなる高速アクセスを実現した組み込みマイコン向けフラッシュメモリ「NANO FLASH-100」を開発した。

» 2013年02月05日 14時18分 公開
[八木沢篤,MONOist]
NANO FLASH-100

 東芝 セミコンダクター&ストレージは2013年2月4日、組み込みマイコン向け高速フラッシュメモリ「NANO FLASH-100」を開発したことを発表した。

 NANO FLASH-100は、NAND型フラッシュメモリのセルデバイス技術をベースとした高速書き換えと、NOR型フラッシュメモリの回路技術をベースとした高速ランダムアクセスの2つの特徴を融合した、同社独自のNANO FLASH技術をベースに開発されたもの。

 100MHz動作クロック時のランダムアクセスにおいてゼロウェイト(メモリウェイトが発生しない)を実現し、超低消費電力技術とのシナジーにより、高速かつ低消費電力なアプリケーションのニーズに対応できるマイコン製品の開発が可能になるという。

 NANO FLASH-100を搭載した第1弾製品は、ARMのプロセッサコア「Cortex-M4」を採用した汎用マイコン「TMPM440F10XBG」(量産開始時期:2013年9月)。以降もARMコア搭載製品を中心に、NANO FLASH-100の展開を順次進めていく計画である。

ARM Cortex-M4を採用した汎用マイコン「TMPM440F10XBG」 ARM Cortex-M4を採用した汎用マイコン「TMPM440F10XBG」のパッケージ外観

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