ナノインプリントの研究開発は「隠れている」ようだ。パテント・リザルトによれば、同技術はニュースとしての関心がそれほど高まっていない。しかし、特許出願状況はニュースの数とは全く違う傾向を示しているのだという(図2)。図2を見ると、特に審査中の特許の本数の伸びが目を引く(2010年以降の出願は一部しか公開されていない)。
このような伸びを支えているのが、東芝と富士フイルムの出願だという(図3)。
パテント・リザルトは上位5社の技術動向についても調査した。特許庁のテーマコード分類を使った調査だ(図4)。
図4にあるように、東芝と富士フイルムは、当初、ナノインプリント技術を磁気記録媒体(DTM、BPM)の製造プロセスとして捉えていたようだ(図4にある5D006、5D074、5D112)。しかし、これらの分類に入る出願は減っており、半導体露光用途(5F146)が増えている。
一方、富士フイルムは樹脂材料(4J100、2H125)が増えている(図5)。
パテント・リザルトは、今回の分析について詳細にまとめた複数のリポート資料を販売している。
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