シャープは、受光部にCMOSイメージセンサーを採用することで、周囲の障害物までの距離や床の段差の測定精度を向上させた、業界最小サイズをうたうロボット掃除機向け測距センサーを開発、発売する。
シャープは2012年9月12日、周囲の障害物までの距離や床の段差の測定精度を従来品よりも60%向上させた、ロボット掃除機向け測距センサーを発売すると発表した。
ロボット掃除機の幅広い製品設計に対応すべく、簡単に制御回路に接続できるI2Cインタフェースを搭載したデジタル出力タイプ「GP2Y0E02B」(画像1)と、アナログ出力タイプ「GP2Y0E02A」をラインアップ。それぞれ10月26日にサンプル出荷を開始し、11月30日に量産を始める。サンプル価格は600円(税込)である。
ロボット掃除機は、障害物の回避や壁との平行移動、床の段差による落下防止などのために、障害物や床の段差までの距離を正確に測ることが求められている。
今回開発した測距センサーは、受光部にCMOSイメージセンサーを採用することで、従来のフォトダイオードに比べて反射光の位置を検出する精度を高めた。これにより、周囲の障害物までの距離や床の段差の測定精度を従来比60%向上(誤差±10%)させた。さらに、従来体積比で約40%の削減を実現し、業界最小のパッケージサイズ(18.9×8.0×5.2mm)をうたう。
形名 | GP2Y0E02B | GP2Y0E02A |
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出力タイプ | デジタル(I2C) | アナログ |
外形寸法 | 18.9×8.0×5.2mm | |
測距範囲 | 4〜50 cm | |
測距精度 | ±10%(@50cm) | |
電源電圧 | 2.7〜3.6V | |
消費電流 | TYP.26mA | |
動作温度 | −10〜+60℃ | |
表1 仕様 ※Ta=25℃ |
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