ユビキタスは電力見える化を実現する無線LAN機能搭載電源タップ「iRemoTap(アイリモタップ)」を製品化し、サービスとして展開することを発表した。発売は5月を予定。今回協業が発表されたサンワサプライから発売される。
ユビキタスは2012年2月27日、同社が掲げる“Internet of Things”におけるサービスプラットフォーム提供の第一弾、「電力見える化ソリューション」の一環として開発を進めてきた無線LAN機能搭載電源タップ「iRemoTap(アイリモタップ)」を製品化し、サービスとして展開することを発表した。
これと同時に、同製品の販売に関するサンワサプライとの協業も発表。サンワサプライが5月より同製品の販売を開始する(販売価格は後日サンワサプライから発表される予定)。
同製品は、“電源タップ”に無線LANモジュールを搭載し、コンセントの口に接続された機器ごとの消費電力を測定し、その情報を無線LAN経由でインターネット上のクラウドサービスにアップロードすることで「電力の見える化」を実現する製品だ。2011年4月26日に同製品の試作開発が発表(関連記事)され、同製品と連携するサービスプラットフォームの開発に向けた協業(関連記事)などを経て、今回、晴れて製品化される運びとなった。
以下に、同製品の筺体イメージと主な仕様を示す。
項目 | 仕様 |
---|---|
定格 | 125V 15A 合計1500Wまで |
差込口数/差込口 | 3P(アース有り)/4個 |
保護機能 | サージ保護あり/ブレーカーあり |
無線LANシステム | IEEE802.11 b/g |
無線LANモジュール | TELEC認証済みモジュール搭載 |
無線LAN設定 | WPSによるプッシュボタン設定 |
サイズ | 285mm×97mm×32.5mm |
表 無線LAN機能搭載電源タップ「iRemoTap」の主な仕様 |
なお現在、ユビキタスは同製品の販売開始と併せて提供する「電力見える化クラウドサービス(仮称)」を開発している。インターネット経由で同製品に接続された機器ごとの消費電力量をグラフ表示などで可視化し、電力の見える化を実現するサービスだ。
同製品と同サービスの連携により、従来、難しかったコンセントに接続された機器ごとの電力使用量の測定、データの蓄積を実現する他、インターネット接続されたPCやスマートフォン/タブレット端末からクラウドサービスにアクセスし、同製品に接続されている機器の電源を制御することも可能だ。同サービスで提供する機能などの詳細については後日、公式アナウンスがあるとのこと。
また、今回の発表に併せ、ロゴも公開された。「ネットワークを通じて簡単に家庭やオフィスなどの電化製品の消費電力をリモートから見える化し、楽しみながらユーザーの節電意識を高めていくパートナーとしての親しみやすさをイメージした」(同社)という。
なお、同製品および電力見える化クラウドサービス(仮称)の展示・デモンストレーションを、2月29日より東京ビッグサイトで開催される「スマートエネルギーWeek2012」内、「第2回 国際スマートグリッドEXPO」のサンワサプライ・ブース[E4-8]で見ることができるという。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.