出世するべき? いいえ、しません!?TwitterからあふれたCAEの本音語り(4)(2/4 ページ)

» 2011年09月02日 13時28分 公開
[小林由美@IT MONOist]
sojo2

何か、わだかまっています。

tsunodako2

結構、(時が)止まっていますよね。

南山2

そう、止まっている感があるんだけど。


tsunodako2

10年前と比べて、確かに、PCは速くなったし、ツールも扱いやすくなりました。でも根本的なところ、進歩してないよねって。


sojo2

本質的に「使えているのか」って。


JIKO

30年前から、規模が変わっているだけで、やっていることが同じです。


tsunodako2

PCが速くなっただけで……。


sojo2

そういう意味で、設計者も、企業の中で解析専任でやられる方も、僕らみたいに受託でやっているのも、あるいは学会の研究者の方でも――皆、どこか「もやもや」っとしたところで、ぶつかっている。

それぞれの立場で、いろいろな方向からシミュレーションを見ているんだけど、「その本質的な姿が、一向に見えてこない」と言うのが、この5〜10年の状況なんじゃないのかな。


南山2

そこをブレイクスルーしないと。


JIKO

そこを壊さないと、広がっていかないですね。


南山2

うちの会社も田舎に工場建てて、地元の人を雇っているけど、中国へ生産が行ったら、(その人たちは)首切られちゃうじゃん。

だから、ベンダーさんユーザーさん、メディアさんも、皆で、本当に真剣に考えていかないと。うちも中国でモノづくりをしているけど、 本当にそれを感じちゃう。で、中国がダメなら、今度はインドネシアに行く、アフリカ行くって……、どんどん地球上を回っていくわけじゃないですか。日本に戻ることはないよね。一度出ちゃったものは……。

「もやもや」を早く掴んで、捕まえないと。みんなで見つけていかないと。こーんな小さいパイを皆で取り合って、終わっちゃうよね……。


(一同笑い)

セクショナリズムと僕ら

南山2

ここでporcaroさんにいい話を振ってもらおうか(笑)。システムを預かっているので、そういった面で発言をしてもらえると。


――シャイガイ・porcaro氏、再び。

僕はITの部署にいますが、ここ1年の悩みは、「組織間の壁」ですね。


――前回も話題に出た組織間の壁、セクショナリズムの問題。ここではその問題について、もう少し深く話をしていった。

南山2

やっぱり、あるよね。セクショナリズムがね。


受託解析をバリバリやっていた頃は、駆け込み寺としての間接部署でしたが、自分の中では“直接部員的”にバリバリやってたんです。けど、最近……、なんですかね……、本社のトップが組織ごとのバウンダリ(境界)をすごく明確に求めるんですね。

(トップが)CAEを「コストセンター」として考えちゃってて。ITのコストはとにかく最小化するっていう感じになっていて、「開発の側に入っていくのは、君の仕事じゃないよ」って言われてしまう。で、どんどんバウンダリを後退させられていく。っていう感じが、いま現状あって……。


南山2

それ、すごく大事な発言だなって思う。特にリーマンショック以降、IT投資をどんどん絞っていってるじゃないですか。やっぱり、CAEの付加価値を出さない限り、「価値のないもんだよね」ってなる。まあ、経営者からしたらそうだよね。

CAEが「設計期間を縮める」ことになっているはずなんだけど、それも僕らがまだきちんと発信できていない。そこのジレンマは、いま僕にもあるし、JIKOさんもそういう発言をしたけど。そこがまさに、いま、(僕らが)置かれている立場なんですよ。

すごく大事だし、そういうところから、経営者も含めて立場を、意識を、変えていかないといけない。セクショナリズムってキーワードも出てるけど、皆が1つの方向を向かないといけないときに、そういうものがあると、良い物ができるはずがないよね? なんか、手続きばっかで終わっちゃって。だからそういった部分を1回……、本当はね、「ぶっこわしたいな」という気は(皆さんあるの)? 僕はぶっこわすつもりだけどさ。


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