2011年も全日本学生フォーミュラ大会を開催。会期は2011年9月5〜9日。震災発生時は、車両製作を始めようとする時期だった。
自動車技術会は2011年7月15日、第9回 全日本学生フォーミュラ大会に関する記者説明会を行った(自動車技術会は2011年4月1日から公益社団法人に)。同大会は、静岡県袋井・掛川市内の小笠山総合運動公園(通称「エコパ」)にて開催する。開催日は2011年9月5〜9日の5日間。前年度までと異なり、土日を含まない平日のみの開催となった。ルールなどの大きな変更はなし。学生フォーミュラ活動は、学生たちのモノづくり実践力・精神力育成を目指す。
今回は、EV車の模擬審査を開催する。現時点、9校が出場予定だ。その結果により、2012年に本実施予定のEV車大会の審査ルールを定める。
大会4日目の「デザインファイナル」実施と併せ、学生、スタッフとの交流会を催すとのことだ。軽食で歓談しながら、デザインファイナルの講評を聞くスタイルとなるとのこと。
昨年の2010年から「シェイクダウン証明」という項目を書類審査に追加。「本当に車両が動くのか」、車両が走行しているシーンを動画に収めて提出することでシェイクダウンを証明するというもの。この試みにより、会場に来てから車両組み立てをするようなチームはなくなり、エンデュランス走行での完走チーム数も増加したという。
本説明会では、大会エントリーチームを代表して「大阪大学」「上智大学」「千葉大学」「日本工業大学」「東京大学」「静岡理工科大学」の6校が、それぞれ5分程度のチーム紹介プレゼンテーションを行った。
東日本大震災が発生した2011年3月11日は、フォーミュラ学生たちが車両製作に取り掛かろうという時期だった。そんなとき、学内に入れない、部品調達できないなどの事態に見舞われ、一部の走行会が中止になる、例年よりシェイクダウンが遅れる、書類審査の準備が滞るといった問題も発生していたようだ。ただし、そのことによりエントリーチーム数が大きく減るといったことはなく、今回も87校のエントリーがあった。
今回、スピーカーに女性を中心に持ってくるチームが目立ったのは、イメージ戦略だろうか?
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