シックスシグマによる問題解決のための基本アプローチのことを「DMAIC (“ディーマイク”もしくは“ドゥメイク”)」といいます。DMAICとは問題解決アプローチの5つのステップの頭文字を並べたもので、それぞれのステップの目的は次のとおりです。
Define:定義フェイズ VOC(Voice Of Customer=お客さまの声)からCTQ(Critical To Quality=重要なニーズ)を導き、取り組むべき課題を設定する。
Measure:測定フェイズ メトリクス(物差し)を決めたうえでデータを集め、現状Y(注4)を把握する。
Analyze:分析フェイズ Yを分析することにより、現象を引き起こす(複数の)原因仮説x(注5)を列挙し、対応する優先順位を決める。
Improve:改善フェイズ 優先度の高い、影響力のあるxを見つけ出し、対策案を検証する。
Control:定着フェイズ 現場で対策を定着化させ、結果であるYをモニタリングする。
注5:Y、x シックスシグマでは問題現象をY、原因をxと置きY=f(x)で因果関係を表す。
またシックスシグマの考え方に沿った「バラツキ削減アプローチ」のイメージを図2に表しました。
図2のアプローチイメージに登場した分析手法や解析ツールの組み合わせはあくまでも一例にすぎません。これらを必ずそのフェイズで使うというよりも、世の中にあるさまざまなツール類を状況に応じて使い分けるという方が適切な説明といえます。
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