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AIアクセラレーター「DRP-AI」を内蔵したエントリークラスのMPUを発表人工知能ニュース

ルネサス エレクトロニクスは、AIアクセラレーターを内蔵したエントリークラスのMPU「RZ/V2L」を発表した。AI推論や色補正などの画像処理が可能で、エントリークラスとして動作周波数やメモリインタフェースを最適化している。

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 ルネサス エレクトロニクスは2021年5月19日、AI(人工知能)アクセラレーターを内蔵した、エントリークラスのMPU(マイクロプロセッサ)「RZ/V2L」のサンプル出荷を開始した。同年12月の量産開始を予定している。

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AIアクセラレーター内蔵のMPU「RZ/V2L」(クリックで拡大) 出典:ルネサス エレクトロニクス

 RZ/V2Lは、同社独自のAIアクセラレーター「DRP(Dynamically Reconfigurable Processor)-AI」を搭載しており、AI推論に加えて、色補正やノイズリダクションなどの画像処理が可能だ。簡易ISP(イメージシグナルプロセッサ)機能をDRPライブラリで提供しており、外部のISPを用いずにPOS端末やロボット掃除機などのビジョンAIに適用できる。

 同社は、AIアクセラレーター内蔵シリーズ「RZ/V」シリーズの第1弾として、「RZ/V2M」を既に発表している。エントリークラスのRZ/V2Lでは、DRP-AIの動作周波数やメモリインタフェースを最適化した。

 メインCPUには64ビットのArm Cortex-A55(デュアルまたはシングル)、サブCPUにはCortex-M33を採用。DDRメモリインタフェースとして16ビット、1チャンネルを搭載しており、GPUは3Dグラフィックス対応の「Arm Mali-G31」を用いている。

 パッケージは15×15mm、21×21mmのBGAを選択可能で、同社の汎用MPU「RZ/G2L」と互換性を有する。

 開発環境としては、AIモデルを実行形式に自動変換するツール「DRP-AI Translator」を無償で提供する。同ツールは、入力フォーマットに「ONNX(Open Neural Network Exchange)」を採用しており、学習済みAIモデルを使い慣れた環境で評価できる。

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