小寺信良のIT大作戦:
安い電気を“買いだめ”するという発想 ポータブル電源は「家庭用蓄電システム」の夢を見るか
2023年度、出力制限量が全国で計約19.2億キロワット時に達したことが明らかになった。約45万世帯分の年間消費電力量に匹敵する電力が、無駄になったことになる。そこに家庭用蓄電池を挟んで、電気料金の安いタイミングで充電し、高いタイミングで放電できないか、という実証実験がスタートする。(2024/11/15)
第96〜98回「調達価格等算定委員会」:
地熱・中小水力発電のコスト動向と低減策――バイオマスは50kW以上をFIPへ
地熱発電・中小水力発電・バイオマス発電の今後はどうなるのか? 「調達価格等算定委員会」の第96〜98回会合で行われた業界団体へのヒヤリングや、2026年度以降の調達価格などの検討状況についてまとめた。(2024/11/12)
FPGAにニューラルネットワークを実装する(5):
低価格FPGAでニューラルネットワークの推論実行を並列化して高速化を図る
FPGAにニューラルネットワークを実装するプロセスを学ぶ本連載。第5回では、低価格FPGAである「Tang Nano 9K」を用いた文字認識AIの推論実行について、並列化による高速化を試みたので、その結果を紹介する。(2024/10/11)
第96回「制度検討作業部会」:
非化石証書の24年度初回入札は約定量が急増、高度化法の中間目標の達成率は9割超に
資源エネルギー庁の制度検討作業部会で、2024年度における非化石証書の第1回オークション結果が公表。また、小売電気事業者などに対して一定以上の非化石電源の活用を求める高度化法で定められた中間目標(について、その達成状況が報告された。(2024/10/4)
「わずか0.5%の成功例」ロンドンの空港“巨大プロジェクト”から、何を学べるか
大小かかわらず、官民問わず、さまざまなプロジェクトが進行する中で、「予算内、期限内、とてつもない便益」という3拍子をそろえられるのは0.5%にすぎない。逆にいえば99.5%が失敗する中で、大成功を収めたのがロンドン・ヒースロー空港の新ターミナル建設プロジェクト。何が要因だったのか。(2024/10/3)
温暖化が引き起こす「負の連鎖」 食からエネルギーまで、どんな影響が?
温暖化の影響が食からエネルギーまで幅広い範囲に及んでいる。食の中でも特に影響を受けやすいのは、どの農作物なのか?(2024/9/24)
丈夫と話題の「ワークマン」リュック、その実力を“やりすぎ”徹底検証!! →体を張ったガチな結果に「めちゃくちゃ面白い!!」「すごい!買う!!」
職人目線のレビューが興味深い!(2024/8/31)
コーセーの新工場、特徴は「エネルギーの地産地消」 どんな仕掛けが隠されているのか?
コーセーが新工場でおもしろい取り組みを開始した。「エネルギーの地産地消」が特徴とのことだが、どのような仕掛けを施したのか?(2024/8/21)
第2回「発電コスト検証WG」:
2040年の太陽光・風力の発電費用はいくらになる? コスト検証がスタート
次期エネルギー基本計画の策定に向けて、各種電源の将来のコストを検証を目的に設置された「発電コスト検証ワーキンググループ」。このほど開催された会合では、太陽光発電や風力発電などの2040年のコスト試算結果が公表された。(2024/8/20)
対象実需給年度 2025年度:
容量市場初の「追加オークション」の結果が公表、約定内容のまとめと分析
容量市場がスタートして以降、初の開催となった「追加オークション(実需給年度:2025年度)」。このほど公開されたその約定結果の内容をまとめた。(2024/8/6)
第65回「再生可能エネルギー大量導入・次世代電力ネットワーク小委員会」:
2030年の導入目標は達成可能か 風力・中小水力・バイオマス発電の現状と見通し
第7次エネルギー基本計画の策定に向けた議論が本格化。第65回「再エネ大量導入小委」では風力発電や中小水力、バイオマスのほか、金融機関、アグリゲーターの業界団体から、足元の状況や今後の見通しなどが報告された。(2024/8/2)
脱炭素:
グリーンアルミを100%使用したアルミホイルを発売
東洋アルミエコープロダクツは、グリーンアルミを100%使用した「抗菌サンホイル 16m」を2024年7月10日にECサイトのアスクルで先行発売する。(2024/7/16)
第94回「制度検討作業部会」:
一部で条件見直しも、第2回「長期脱炭素電源オークション」の募集容量と変更点
脱炭素電源に対する長期目線での投資促進を目的に開設された「長期脱炭素電源オークション」。初回入札の結果を踏まえ、次回の第2回入札におけるインセンティブの在り方や募集量、上限価格の見直しについて検討が行われた。(2024/7/12)
カーボンクレジットの「リスクとチャンス」 企業はどう見極めればいいのか
CO2排出削減の手段として、カーボンクレジットが注目を集めている。その「リスクとチャンス」を知って、有効に活用する方法を解説する。(2024/7/11)
ドローン:
全自動型ドローンで“非GNSS環境下”のインフラ遠隔自動点検システムを開発、飛島建設とKDDI
飛島建設とKDDIスマートドローンは、全自動型ドローン「Skydio Dock for X2」と衛星ブロードバンドインターネット「Starlink Business」を用い、インフラ遠隔自動点検システムを開発した。山間部などのGNSS衛星電波が遮蔽され、モバイル通信電波が届かずインターネットが利用できない場所でも運用できる。(2024/6/20)
コーセー、南アルプス工場向けに山梨県から再生可能エネ調達へ
化粧品大手のコーセーは14日、令和8年上期操業開始予定の化粧品工場「南アルプス工場」向けに、再生可能エネルギーの供給を受けることで山梨県と合意した。(2024/6/17)
第93回「制度検討作業部会」/第97回「制度設計専門会合」:
需給調整市場の約定不足と価格高騰の問題――緊急対策は道半ばの状況に
全商品の取り引きがスタートするも、多くの商品・エリアにおいて約定量不足などが発生し、応急対策が行われている需給調整市場。政府の複数の委員会で、今後のさらなる対策についての検討が行われた。(2024/6/7)
脱炭素:
バイオ燃料や水素、合成燃料の市場規模は2050年に236兆円
富士経済はカーボンニュートラル燃料の市場調査結果を発表した。(2024/5/10)
第91回「電力・ガス基本政策小委員会 制度検討作業部会」:
「需給調整市場」の約定量不足や価格高騰の原因は――エリア・商品別に見る足元の状況
2024年4月から5商品すべての取り引きがスタートした「需給調整市場」。しかし足元では約定量不足や価格の高騰が続いている。資源エネルギー庁の「制度検討作業部会」第91回会合では、エリア別・リソース別の状況が公開された。(2024/5/7)
Web3が再注目される予感【後編】
「Web3」と「ブロックチェーン」でどうすれば世界の電力消費を減らせるか
持続可能性(サステナビリティ)との共存が課題となっている「Web3」。そのWeb3を積極的に使い、環境問題に取り組む動きが出ている。(2024/4/24)
CO2排出量を年間1.8万トン削減:
セイコーインスツル、国内製造拠点の使用電力を100%再エネ化
セイコーインスツル(SII)は、国内全製造拠点で使用する電力を100%、再生可能エネルギー由来に切り替える。これによってCO2の排出量を年間で約1.8万トン削減できる見込みだという。(2024/3/29)
エネルギー管理:
半導体工場やEV充電設備の新設など、局地的な電力需要の増加にどう対応すべきか?
半導体工場の新設など、電力消費量の大きな設備が設置されることで発生する局所的な電力需要増にどう対応すべきか――。電力・ガス取引監視等委員会は新たに「局地的電力需要増加と送配電ネットワークに関する研究会」を設置し、課題の整理や対策に関する検討を開始した。(2024/3/8)
エネルギー管理:
長期脱炭素電源オークション、既設原発の安全対策投資も対象に
脱炭素電源への新規投資の促進を目的に、2023年度からスタートした「長期脱炭素電源オークション」。第2回オークションの開催に向けて、水素・アンモニアや既設原子力、水力発電の取り扱いが整理された。(2024/2/16)
グリーンコンピューティングの基本
電力消費の無駄をなくすデータセンター「エコ化」の8ステップ
データセンターにおける環境配慮の方針を具現化するためのさまざまな方法がある。現状把握から実践まで、環境とビジネスにメリットをもたらす8つのステップを紹介する。(2024/2/13)
エネルギー管理:
2023年度の容量市場メインオークションの結果が公表、市場分断の傾向は継続
2023年度容量市場メインオークション(対象実需給年度:2027年度)の約定結果が公表された。全国単一市場を原則とする容量市場だが、市場分断エリアのほうが多くなる傾向がより一層強まっていることが伺える結果となった。(2024/2/9)
電力供給サービス:
卒FIT風力を活用したオフサイトPPA契約、JR東日本が東北初の事例に
JR東日本が東北電力と卒FIT風力を活用したオフサイトPPA契約を締結。仙台市にあるJR東日本の東北本部ビルに供給する。(2024/1/25)
材料技術:
旭化成の素材戦略、次世代半導体のパッケージ材料や水電解システムに重点投資
旭化成は、東京都内とオンラインで説明会を開催し、マテリアル領域における事業ポートフォリオの転換、成長事業の取り組みについて紹介した。(2023/12/28)
杉山淳一の「週刊鉄道経済」:
JR東海、JR東日本、JR西日本、JR貨物がチャレンジする次世代エネルギー 実現までは遠くても、やらねばならぬ
JR東海が12月18日、鉄道車両向け燃料電池の模擬走行試験を報道公開した。燃料は水素で大気中の酸素と反応して発電する。燃料電池は水だけが出て二酸化炭素などは発生しないため、脱炭素動力の切り札ともされる。水素エネルギーへのJR4社の取り組みを紹介し、鉄道にとっての「水素」を考えてみたい。(2023/12/24)
スタートアップシティーつくばの可能性(4):
筑波大発の水中ドローンスタートアップは“海のストリートビュー”を目指す
筑波研究学園都市としての歴史を背景に持つ茨城県つくば市のスタートアップシティーとしての可能性を探る本連載。第4回は、水中ドローンのスタートアップFullDepthの創業者である伊藤昌平氏へのインタビューから、地方都市とスタートアップ産業の関わりを探る。(2023/11/16)
池田直渡「週刊モータージャーナル」:
テスラが直面する「分岐点」 自動車ビジネスの普遍的構造から読み解く
米テスラは今、大きな分岐点に差し掛かっている。すでにメディアにもさまざまな悲観論があがり始めているが、それらはテスラの現状の表層をなぞっただけで、全く本質に届いていない。(2023/11/13)
脱炭素:
収益を最大化する蓄電池の充放電計画を自動立案できるAIを開発
グリッドは社会インフラ特化型SaaS「ReNom Apps for Industry SaaS」の蓄電池制御最適化エンジン「ReNom Charge」を開発したと発表した。(2023/11/6)
CAEと計測技術を使った振動・騒音対策(17):
騒音低減技術の基本「遮音」と「吸音」を理解する 〜吸音について〜
“解析専任者に連絡する前に設計者がやるべきこと”を主眼に置き、CAEと計測技術を用いた振動・騒音対策の考え方やその手順を解説する連載。連載第17回では、騒音低減技術の基本である「遮音」と「吸音」のうち、吸音について詳しく取り上げる。(2023/10/23)
エネルギー管理:
非FIT非化石証書を扱う「高度化法義務達成市場」、市場取引の監視結果が公開
小売電気事業者に義務付けられている非化石電源比率の達成手段として運用されている「高度化法義務達成市場」。制度検討作業部会の第85回会合において、これまでの市場取引及び相対取引の監視結果が報告された。(2023/10/18)
法制度・規制:
国内の再エネ導入・コストの最新状況、電源別に見る今後のFIT/FIP制度設計の論点
調達価格等算定委員会の第87回会合で、国内の各再エネ電源の導入量やコストの状況に関するデータが公開された。併せて各電源ごとのFIT/FIP制度設計・運用における検討事項や論点が整理されている。(2023/10/12)
2024年4月に改正再エネ特措法が施行:
FIT/FIPの認定要件となる「説明会」と、違反時の交付金停止措置の方針が明らかに
2024年4月から施行される改正再エネ特措法。施行に向けて、このほどFIT/FIP認定要件となった事前周知や説明会の具体的なルール、また関係法令に違反した場合にFIT/FIP交付金を一時停止する措置等の詳細設計案が公開された。(2023/10/5)
応動時間要件を30秒に緩和:
需給調整市場の一次調整力商品、応動時間を拡大した「スカウティング枠」を導入へ
資源エネルギー庁では、調整力調達コストの低減を目的として、応動時間を10秒から「30秒以内」に要件緩和した一次調整力商品「スカウティング枠(オフライン枠)」の導入を検討している。本稿ではその詳細と今後の商品設計の見通しについて解説する。(2023/10/3)
エネルギー管理:
大幅な見直しが行われたベースロード市場、2023年度初回オークションの結果と分析
ベースロード電源に対するアクセスの公平性確保や、その活用促進に向けて導入されたベースロード市場。導入から数年が経過し、複数の制度変更が行われたなかで、2023年度の第1回オークションの結果が公表された。本稿では制度変更の概要とともにその結果を解説する。(2023/9/21)
中川翔子、ご先祖さまに“歴史的偉業”成し遂げた人物 写真付き展示前に誇らしげ 「息吹が感じられて泣けてきます」
北海道の水産事業に尽力した人物とのこと。(2023/9/17)
太陽光:
自社開発の非FIT太陽光のみでRE100を達成、ヒューリックが国内初の成果
ヒューリックがRE100達成に必要な容量の非FIT太陽光発電設備の開発を完了し、事業において利用する電力の100%再生可能エネルギー化を達成。自社で新規に開発した非FIT電源によるRE100の達成は国内初になるとしている。(2023/9/15)
福田昭のデバイス通信(419) 2022年度版実装技術ロードマップ(43):
化石燃料を使わない発電技術の動向
今回は、化石燃料を使わない発電技術の動向を簡単に解説する。(2023/9/12)
福田昭のデバイス通信(418) 2022年度版実装技術ロードマップ(42):
地球温暖化で変革を迫られるエネルギーの需給構造
今回から、第2章第6節(2.6)「新技術・新材料・新市場」の概要を紹介していく。この節では、エレクトロニクス産業で注目を集めているテーマを取り上げる。(2023/9/7)
カーボンニュートラル:
清水建設が本社ビルでゼロカーボン実現、CO2排出量を実質ゼロ化
清水建設は、本社ビル(東京都中央区)で使用する熱、ガスのカーボン・オフセットを実施し、同ビルのエネルギー由来のCO2排出量が実質ゼロとなったことを発表した。(2023/8/25)
自然エネルギー:
2030年目標に向けた再エネ導入、関係省庁別の施策の進捗状況は?
「再エネ大量導入・次世代電力ネットワーク小委員会」第53回会合で、2030年エネルギーミックス達成に向けた進捗状況について、環境省・国土交通省・農林水産省による報告が行われた。各省が管轄する再エネ導入施策について、足下の状況と今後の見通しが明らかになった。(2023/8/17)
自然エネルギー:
再エネ出力制御が急増する要因とは? 2023年度の最新見通しが公表
資源エネルギー庁が2023年度の再生可能エネルギー電源の出力制御について、最新の見通しを公表。その内訳や背景、出力制御の低減に向けた取り組みの状況についてまとめた。(2023/8/10)
BEVが次世代車の“本流”にならない4つの理由 トヨタ「全方位戦略」で考える
トヨタが「ル・マン24時間」に、将来的に水素エンジン(内燃機関)車で参戦する方針を発表し、その試作車を公開。水素エンジン車の投入はトヨタの脱炭素戦略における水素エンジン開発の本気度を示している。(2023/7/31)
脱炭素:
生産ラインや製品単位のRE100認定で推進される日本の脱炭素化
アート&エコロジー 代表取締役の竹内孝明氏による講演「なぜ、製造ラインや製品単位での“RE100”認定が必要なのか」の内容を紹介する。(2023/7/24)
自然エネルギー:
太陽光発電は426万kWの未稼働案件が失効に、国内の再エネ導入の最新状況
資源エネルギー庁の「再生可能エネルギー大量導入・次世代電力ネットワーク小委員会」第52回会合では、再エネ導入進捗や今後の施策など、国内の再エネに関する最新情報が公開された。その概要を紹介する。(2023/7/11)
脱炭素:
バイオガスによる水素製造装置をタイに、トヨタや豊田通商、三菱化工機
トヨタ自動車と豊田通商、三菱化工機はバイオガスから水素を製造する装置をタイに初めて導入する。(2023/6/27)
脱炭素:
グリーン電力を使用した合成樹脂製可とう電線管を発売
古河電工と古河樹脂加工は、グリーン電力を用いて製造した合成樹脂製可とう電線管「プラフレキグリーン」を発売した。建設工事におけるCO2排出削減に貢献する。(2023/6/22)
1Dモデリングの勘所(20):
エアコンのモデリング(その1) 〜エアコンの作動原理を理解する〜
「1Dモデリング」に関する連載。連載第20回は、外観からその機能を理解することが難しい製品の代表例としてエアコンを取り上げる。具体的にエアコンのモデリングを試みる前に、エアコンの動作原理について熱力学の基本に立ち返って考える。(2023/6/12)
にわかに地球規模のトピックとなった新型コロナウイルス。健康被害も心配だが、全国規模での臨時休校、マスクやトイレットペーパーの品薄など市民の日常生活への影響も大きくなっている。これに対し企業からの支援策の発表も相次いでいるが、特に今回は子供向けのコンテンツの無料提供の動きが顕著なようだ。一方産業面では、観光や小売、飲食業等が特に大きな影響を受けている。通常の企業運営においても面会や通勤の場がリスク視され、サーモグラフィやWeb会議ツールの活用、テレワークの実現などテクノロジーによるリスク回避策への注目が高まっている。