シャープは、「CEATEC 2026」において、排水レス循環型洗濯システム「トリプルフリーランドリー」を出展した。
シャープは、「CEATEC 2026」(2026年10月13〜16日、幕張メッセ)において、排水レス循環型洗濯システム「トリプルフリーランドリー」を出展した。同製品は水をろ過/浄化して繰り返し利用することで、大幅な節水を実現する洗濯システムで、「CEATEC AWARD 2026」において「優秀賞」を受賞している。
シャープが開発したトリプルフリーランドリーは、独自のフィルターで洗濯後の水をろ過し、次の洗濯に再利用することで、新たな水をほとんど使用しなくても洗濯できる。運搬/移設しやすく、給排水設備がない場所にも設置可能で、災害時の避難所など給排水設備の確保が困難な環境や、水資源が限られる地域においても、洗濯を可能とする。ちなみにトリプルフリーランドリーの名称は、フェーズフリー、ロケーションフリー、ボーダーフリーの3つの「フリー」に由来する。
洗濯機そのものはシャープが展開する業務用製品で、水をろ過/浄化する機器を加えることで、洗濯で使用する水の循環型システムを実現する。ろ過は3段階で行っており、最初に物理フィルターで大きなごみやくずをろ過し、次のフィルターで汚れ物質の吸着をする。最後のフィルターで雑菌の発生を抑制するという仕組みだ。実際に、ソースやしょうゆ、トマトジュース、汗染み、ココアなどさまざまな汚れを試しているが「通常の洗濯機と同程度に汚れは落とすことができる」(シャープ説明員)としている。
洗濯にはアルカリイオン水を使用し、界面活性剤を含む洗剤は利用できない。「界面活性剤を使用するとフィルターの耐久性に影響が出る」(シャープ説明員)。実用化については、2026年度中を想定しており、まずは国内での導入を目指す。残された課題としては「フィルターの耐久能力が当面の課題だ。現状では100回程度の利用で交換する形となるが、これを200回や300回にのばしたい」(シャープ説明員)という。
用途としては、離島や山小屋など給排水設備の確保が困難な環境での洗濯や、災害派遣時の利用などを想定している。「コインランドリーなどでも給排水設備にトラブルが発生した時にカバーする予備設備としての利用なども想定する」(シャープ説明員)としている。
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