“フィジカルAIの耳”やスマートグラス向けミラーなど CEATEC 2026の注目技術:製造ITニュース(1/2 ページ)

電子情報技術産業協会(JEITA)と日本自動車工業会(自工会)は2026年10月13〜16日に幕張メッセで開催する「CEATEC 2026」および「Japan Mobility Show Bizweek 2026」の概要と、出展企業の中から優れた技術を表彰する「CEATEC AWARD 2026」の受賞結果を公表した。

» 2026年10月07日 06時45分 公開
[坪田澪樹,MONOist]

 電子情報技術産業協会(JEITA)と日本自動車工業会(自工会)は2026年10月6日、東京都内で会見を開き、同月13〜16日に幕張メッセで開催する「CEATEC 2026」および「Japan Mobility Show Bizweek 2026」の概要と、出展企業の中から優れた技術を表彰する「CEATEC AWARD 2026」の受賞結果を公表した。

左からCEATEC エグゼクティブプロデューサーの鹿野清氏、自工会 モビリティショー委員会 ショー広報部会 部会長の新田梢氏

CEATEC 2026は「AIの社会実装」に注目 出展者数は821社/団体

 CEATEC 2026は日本自動車工業会が主催する「Japan Mobility Show Bizweek 2026」との併催となる。出展者数は合計で821社/団体におよび、このうち初出展者数は338社/団体である。スタートアップ/大学研究機関の出展者数は過去最多実績を更新する246社/団体となった。開催期間中の来場者数は11万人超を見込んでいる。

 CEATEC エグゼクティブプロデューサーの鹿野清氏は「CEATECの会場では、生成AI(人工知能)やフィジカルAIに関連するソリューションが出展される。身近になったAIや社会実装されたAIを来場者に感じ取ってほしい」と語る。

 一方、Japan Mobility Show Bizweek 2026の出展者数は合計で217社/団体となり、内訳はスタートアップ/大学研究機関が114社、事業会社が49社、コンソーシアムが20社/5団体、日本自動車部品工業会から21社、自工会から13社だ。自工会 モビリティショー委員会 ショー広報部会 部会長の新田梢氏は「両方の会場を巡っていただくことで、モビリティとデジタルテクノロジーそれぞれの領域に集まる企業や人が交わって、これまで接点のなかった方々とつながっていく。そして、そこから新しいビジネスや共創が生まれていくことを期待している」と述べる。

フィジカルAIの耳になる!? 三菱電機グループの「TUSS」とは何か

 CEATEC AWARD 2026の総務大臣賞には三菱電機グループが開発した多様な環境下でも音を正確に聞き分ける聴覚認識機能をフィジカルAIに付与できる技術「タスク汎用音源分離技術(TUSS)」が選ばれた。

 同技術は三菱電機と同社米国法人のMitsubishi Electric Research Laboratoriesが共同開発している。分離/抽出したい音をプロンプトで指示し、単一のAIモデルのみで複数話者の分離や音声の強調、環境音の抽出などの音源分離タスクを実現可能だ。

会見会場で披露した「タスク汎用音源分離技術(TUSS)」のデモンストレーションの様子[クリックで再生]

 この技術を活用することで音を起点とした現場の複雑な状況を認識可能にし、フィジカルAIを導入したシステムの信頼性向上に寄与する。同技術は2027年度中にフィジカルAIへの実装やその他製品への適用を目指している。

「TUSSを活用することで“フィジカルAIの耳”として、工場で現場を理解するために音を活用できる。さらには、家庭の見守り支援や災害時の助けを求める声や建物がきしむ音を拾い上げるといった用途にも応用できると考えている」(三菱電機の説明担当者)

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