HMAX Cyberは、高度化するサイバー攻撃から顧客のシステムを守り、事業継続を支援する新たなオペレーショナルレジリエンスサービスだ。AnthropicやOpenAI、Google Cloudなどとの連携を通じて得られるフロンティアAIの活用に関する知見と、日立が鉄道や電力、産業などグローバル規模での社会インフラ現場で培ってきた運用/防御の実績、顧客と一緒に課題を乗り越えてきたGlobalLogicの経験値を融合させ、AI時代の企業の事業継続を支えることができる。なお、同サービスは2026年9月3日から順次提供を開始する。
日立 AI&ソフトウェアサービスBU Head of Cyber CoEの小岩博明氏は「従来はシステムに脆弱(ぜいじゃく)性が見つかった際に、これを対策するまでに猶予があった。しかし、現代では脆弱性の公表から数時間以内に攻撃を受けるようになり、近い将来には攻撃速度が秒単位になるといわれている。そのため、攻撃があることを前提としたインフラに作り替えていく必要があり、われわれは時代の転換点にいるという認識をしている」と語る。
このような背景の中、日立は3つの内容で構築されたオペレーショナルレジリエンスサービス「HMAX Cyber」の提供を決めた。同サービスは潜在的なリスクを見通し備えることができる「Govern & Identify(見通す)」、専門家とAIの協働によって24時間365日守り続けることができる「Manage(守り続ける)」、攻撃を受けた際に素早くデータを復旧し、事業を再開可能な状態にする「Recover(戻す)」の3点で構成されている。
小岩氏は「これまでは個別の価値を提供するという場面でサイバーセキュリティ事業を続けてきたが、事業の継続性という段階に上がった際に個別で価値を出していても顧客のためにならないと考えた。これを踏まえて、われわれにできることを考えた結果、グローバルでのプレゼンスがあった。さまざまなパートナーと最新の技術をベースにして協業できるという部分で強みがある」と強調する。
HMAX Data Fabricは、現場で得られる多様なデータと熟練者の暗黙知を、オントロジーに基づいて体系化し、AIが理解/活用できる知識資産として蓄積/共有するデータ基盤だ。同基盤によりAIレディなデータを提供することで、ロボットや設備を制御するAIモデルの学習や、AIエージェントを開発/運用する環境とのシームレスな接続や連携が可能になる。なお、同基盤は2026年9月3日から提供を開始している。
日立 HMAX事業推進室長/AI&ソフトウェアサービスBU マネージド&プラットフォームサービス事業部 事業部長の佐佐木秀貴氏は「データマネジメントの技術や、AIが活用できる知識体系であるオントロジーへ変換させるノウハウ、データのガバナンス、サイバーセキュリティといった技術/知見を備えたスペシャリストが顧客の課題を抽出するコンサルティングから、データ基盤の設計、構築、運用までをトータルにサポートする。また、AIレディになったデータを活用して、AIを業務に生かすためのAI基盤を包括的に提供する『Physical AI開発・運用・環境提供サービス』も併せて展開する」と述べる。
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