ティアフォーは、ルネサス エレクトロニクスとSDV向けAI基盤を共同開発する。自動運転ソフトと車載SoCを統合し、自動運転レベル4対応を目指す。
ティアフォーは2026年8月20日、ルネサス エレクトロニクス(ルネサス)とSDV(ソフトウェアデファインドビークル)向けAI(人工知能)基盤を共同開発すると発表した。自動運転ソフトウェアと車載SoC(System on Chip)を統合し、レベル2+/2++の先進運転支援からレベル4の自動運転までに対応する基盤を構築する。
両社は、自動運転用オープンソースソフトウェア「Autoware」と、ルネサスの次世代車載SoC「R-Car Gen 5」を組み合わせたコンピューティングプラットフォームを共同開発する。ハードウェアとソフトウェアを一体で最適化し、世界の自動車メーカーやTier1サプライヤーへの提供を目指す。
ティアフォーは、Autowareと自社開発のE2E型自動運転AI「リファレンスAIモデル」をR-Car Gen 5上に実装する。従来型の自動運転ソフトウェアとAIを使った運転モデルを共通基盤上で活用し、ADAS(先進運転支援システム)からレベル4の自動運転まで対応範囲を拡張できる構成だ。
次世代の車載コンピューティング技術も開発する。ティアフォーは、トランスフォーマーを基盤とする自動運転AIや、LiDAR(Light Detection and Ranging、ライダー)、4Dレーダーなどのセンシング技術に最適化した専用AIアクセラレーターを開発する。
両社は今回の協業を通じ、オープンなハードウェアとソフトウェアを組み合わせた開発基盤の確立を目指す。自動車メーカーやTier1サプライヤーによるSDVや自動運転システムの開発に活用できる環境を整備する方針だ。
自動車業界では、ソフトウェアによって機能や性能を継続的に更新するSDVへの移行が進んでいる。E2E型AIモデルの台頭に伴い、自動運転システムを支える車載コンピューティング基盤に求められる処理性能も高まっている。量産車への展開には、AIソフトウェア、システムソフトウェア、車載プロセッサを統合した開発環境が必要となる。
ティアフォーはAutowareの開発を主導し、同ソフトウェアを中心とした自動運転開発環境を展開してきた。両社は、ティアフォーの自動運転ソフトウェアとルネサスの車載SoCを組み合わせるため、今回の協業を開始した。
開発成果の一部は、2026年9月9〜11日に幕張メッセで開催される「Automotive World 2026」で公開する予定だ。会場では、ルネサスの「R-Car X5H」上で動作するAutowareとリファレンスAIモデルのデモを実施する。また、自動運転ソフトウェア、AIモデル、車載コンピューティングを単一のプラットフォーム上に統合した技術を紹介する。
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