車載ソフトウェアを扱う上で既に必要不可欠なものとなっているAUTOSAR。このAUTOSARを「使いこなす」にはどうすればいいのだろうか。連載第41回は、AUTOSARにとどまらず「インテグレーション地獄」が繰り返される構造問題を分析するとともに、筆者が訴える「インテグレーター人権宣言」を通してインテグレーターの位置付けについて考察する。
「AUTOSARを使いこなす」というお題で、2018年から8年、40回以上にわたり連載を続けてまいりました。
さて、「使いこなす」といっても、さまざまな側面があります。
実際には、「AUTOSARは、運用するだけでも一苦労」とおっしゃる方が少なくありません。
さて、私自身は、標準化活動以外にも、さまざまなプロジェクトで以下のような活動に関わってきました。
中でも、「インテグレーション」は苦労してきた領域です。
今回のお題は「インテグレーション」と「インテグレーター」を取り上げ、なぜ苦労するのか、その根本的な原因を解き明かしていきたいと思います。
その前に、AUTOSARからのお知らせです。
これまで、お名刺を交換させていただいた方々には、AUTOSAR Japan Hubからの電子メールでお知らせ (AUTOSAR Newsletter配信のお知らせなど) をお送りしておりました。今後は、AUTOSAR本体からの直接配信へ順次移行を予定しております。購読継続を希望される方は、お手数ですがAUTOSAR公式Webサイトから購読の登録をお願いします。
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なお、コンテンツの割にサイズが大きい(約30MB)という点については、是正をすでに求めています(地球の裏側からのダウンロード時間に対しては、なかなか感度が上がらず……。指摘を繰り返します)。
なお、私の講演では、SDV(ソフトウェアデファインドビークル)で求められていることを整理したものや、物事の本質がバズワードの寿命とは別物であることなどをご紹介する予定です(図1)。
「インテグレーションは難しい」とよく言われていますね。
難しいと言われる対象には、例えば以下のようなものがあるでしょう。
もちろん、「難しい」と言っているだけでは、インテグレーションを行う人財(インテグレーター)を育てることはできないでしょうし、人財像(能力要求)を示そうとしても、せいぜい以下のように表現するのが精いっぱいでしょう。※2)
※1)インテグレーションゴール(Integration Goal)とその考え方については、連載第35回の解説もご覧ください
※2)「全体像を俯瞰しつつ、『何とかする力』を発揮できる人」と言うのは簡単です。ですが、そんな人を育て上げようとしても、
・俯瞰と言われても、特に2000年代以降、「分業化」が進み、「横断的に対象を見る」という経験を得る機会は激減しています
・「何とかする」と言われても、「何を、どうすることができる」ということが求められるのかを示していませんから、具体化できません
ここからは、そんな状況がなぜ生まれてしまうのか、その根本的な原因を解き明かしていきましょう。
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