アシックスは、RebuilderAIと共同で、AIを活用した次世代シューズ設計/製造シミュレーション技術を公開した。デザイナーが描いた2Dスケッチやコンセプトを基に、AIが3Dデータを生成し、CAE/FEA解析へとつなげることで、デザインから検証までの期間短縮を目指す。
アシックスは2026年6月18日、RebuilderAIと共同で、AI(人工知能)駆動の次世代シューズ設計/製造シミュレーション技術を公開した。同月17〜20日にフランス・パリで開催された「VivaTech 2026」で、デザインコンセプトから3Dデータの生成、シミュレーションまでを一気通貫で行う研究開発プロセスを披露した。
今回の協業では、AIが生成したデザインの評価や検証基準として、アシックスのスポーツ工学研究所(ISS:Institute of Sport Science)が有するデータとノウハウを活用する。RebuilderAIは、AI技術を用いた2Dスケッチから3Dデータ構築までを担う。
技術の核となるのは、デザイナーが描いた2Dスケッチとコンセプトを生かしつつ、AIが精密な3Dデータへ自動変換するプロセスだ。変換後のデータは、CAEやFEA(有限要素解析)にそのまま投入できる状態で生成されるため、デザインから検証までの期間短縮につながる。
一連のプロセスは、RebuilderAIのAIデザイン/生産統合プラットフォーム「VRING:ON」が担う。将来的には、デザインから3DデータやCADデータの生成、シミュレーション連携、生産自動化までを単一のワークフローに統合し、アイデアの検証や製品化にかかる時間と手間の削減を目指す。
ISSは「ヒューマンセントリックサイエンス(人間中心の科学)」を研究ポリシーとしており、今回の協業はその研究開発手法を拡張する試みでもある。クリエイティブなデザインアイデアを即座に3Dデータとして出力し、シミュレーションで検証することで、同じ研究開発期間内でも、より幅広いデザインバリエーションから適した構造を迅速に見いだせるようになる。
アシックスの子会社であるアシックス・ベンチャーズはRebuilderAIへ出資しており、今回のイベントを契機に協業を本格化させる。両社は、デザインから検証、製造へとつながる開発プロセスの革新を共同で推進し、次世代の製品開発への展開を目指す。
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