三菱電機はQuantinuumと戦略的開発連携に向けた覚書を締結した。両社は、CAEやCFDなど計算負荷の高いシミュレーション・設計業務への量子コンピューティング活用を共同で検討し、産業用途での実用化に向けた技術評価を進める。
三菱電機は2026年6月2日、量子コンピューティング技術の産業応用を目指す戦略的開発連携に向けた覚書を、Quantinuumと締結した。この枠組みは、CAEやその一例であるCFD(流体解析)などの広範なシミュレーションや設計用途における量子コンピューティング技術の応用可能性を検討するものだ。
量子コンピューティングは現状、研究段階から実用化段階へと移行しつつあり、ユースケース開発や標準化が加速している。有望な適用領域としては、エンジニアリング、医療や創薬、金融、物流、エネルギーがある。量子技術の検証や導入の推進は、長期的な競争優位性の確立やビジネス価値の創出の点で重要性を増している。
三菱電機は今回の連携において、FA機器、電力や社会インフラ、空調やビル設備などの産業分野を対象とした知見を提供する。具体的には、電磁界解析、構造解析、熱流体シミュレーションなどのユースケースや技術要件を提示する。
Quantinuumは、高精度なイオントラップ型量子コンピューティングプラットフォームへのアクセスを提供するとともに、量子アルゴリズムの開発を支援する。
今後両社は、互いの強みを組み合わせて、産業用途事例の特定や技術的実現可能性の評価など、実用化に向けた検討を進める計画だ。
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