ファナックは、Googleとの協業により、産業用ロボットのフィジカルAIシステムを構築した。
ファナックは2026年5月13日、Googleとの協業により、産業用ロボットのフィジカルAI(人工知能)システムを構築したことを発表した。
近年、AIによる認知的な知能とロボットなどによる物理的な動作を融合させるフィジカルAIが注目されている。ファナックは現在、AIをロボットに適用して自動化を加速させるため、オープンプラットフォームとフィジカルAI対応を強力に推進している。
2025年にはフィジカルAIの実装に向けてNVIDIAとの協業を発表した他、オープンソースのロボット開発プラットフォーム「ROS 2」上でファナックロボットを駆動する専用ドライバをGitHubで公開した。また、AI開発で活用されているPython言語や、外部からロボットを制御する高速通信I/F(インタフェース)、PLCからロボットを簡単に制御するI/Fなどに幅広く対応している。
今回の協業により、ファナックが開発する産業用ロボットのシステムに、Googleの高性能AIであるGeminiや、企業向けの高度でセキュアなAIアシスタントであるGemini Enterprise、そしてGoogle Cloudの最新技術が活用される。これまで専門的なプログラミングが不可欠であったロボットの制御が、自然言語による平易な指示で可能になるとしている。
ファナックでは強固なセキュリティを備えたGemini Enterpriseをはじめとする、Google Cloudの最新技術を活用した産業用ロボットのフィジカルAIシステムを構築しており、Gemini Enterpriseを使って構築されたAIエージェントが人の指示を理解し、物体も認識した上で複数のロボットを駆動して指示された作業を行うことなどを可能にした。ファナックは「人の簡単な指示で協働ロボットと非協働ロボットが1つのセルとして作業する、画期的な産業用ロボットのAIエージェントシステム」(ニュースリリースより抜粋)としている。
ファナックのロボットは、GoogleのAIロボティクスグループであるIntrinsicが提供するエンタープライズ向けソフトウェアプラットフォームに完全対応予定で、AIロボットソリューションの構築、テスト、実装を容易にする。また、そのプラットフォームを基盤とし、Intrinsicの開発環境である「Flowstate」と互換性のあるロボット制御を全面的にサポートします。FlowstateはROSとの互換性があり、ファナックロボットのオープンプラットフォーム技術と連携し、高度に適応可能なAIソリューションを迅速かつ容易に構築することを可能にするという。
ファナックは、Google DeepMindの「Gemini Robotics Trusted Testerプログラム」にも参加し、ロボット向け基盤モデルに関するAIの研究を推進している。
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